第15話
「あー言うタイミング逃して言えてなかったな、ごめんねミオン」
ポリポリと頬をかきながら気まずそうな顔を見せたサクヤさんをジトーっとした目で見る
タイミング逃したとか絶対嘘だ
どうせ警察でもグレーな仕事してるんだろうな、サクヤさんのことだから
だから私にわざと内緒にしてたんだきっと。サクヤさんのことだから
「…サツかよ」
あからさまに嫌そうな顔をする4人
そりゃそうだ、彼らは仮にも不良に分類される輩だから警察は好きではないんだろうな
ユイト以外の3人がサッとなにかを隠す動作をした気がするけれど、なんなのかさっぱり見当もつかない
「別に高校生がタバコ吸ってるくらいで逮捕なんてしやしねぇよ。堂々と吸え。」
サクヤさんのその発言でピタッと止まった3人は、なにかを隠していた手を元の位置に戻した。
ああ、タバコの箱だったのか
「ピンクは吸わねえのか」
唯一1人だけ箱を持っていなかったユイトに対して、サクヤさんがなんとなく話を振るとユイトはこくりと軽く頷いた
「…ミオンがまえ通行人の歩きタバコで咳き込んでたから吸うの辞めた」
「え…」
驚いた。
そんなところを見ていたのか
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