第16話

「ほう?お前、そーゆーとこは見てるくせにミオンのこと傷つけたってのはどんな風の吹き回しだよ」




「ま、興味ねえから答えなくていいけど」と脚を組み直して4人の顔をそれぞれ見たサクヤさん




「まあ、お前らの発言がハッタリや冗談じゃないってのはわかった。今日のところはとりあえず引き上げるが、定期的に訪問はさせてもらう。」



スタッと立ち上がってタバコを携帯灰皿にいれた後、私に向き直って「あいつの話はまた連絡いれるな」と言い残し、サクヤさんは颯爽と去って行った。



ちょくちょく腕時計を気にしていたからきっとタイムリミットだったんだろうけど



それにしても急に来て急に帰って…



「ミオンのお義父さんって色んな意味ですごい人だったね」



ポカンっとサクヤさんが去っていた方向を見つめながらカナタが呟く



本当にそうだ。色んな意味ですごい



パワフルだし過保護だし、サクヤさんには私も手を焼いているんだ



その分感謝は数えきれないくらいしてるけど

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