第14話

「おい、如月の坊。」



ふぅっとタバコの煙を吐き出しながら、サクヤさんの目がランに向く



「あ?」



「てめえの親父に連絡返せって言っとけ。アイツ、凛花リンカに構ってばっかで俺に連絡返さねえんだよ」



「…おっさん、ジジイとババアの知り合いかよ」



2人の間で交わされる会話は私たちからしたらなにも理解できなくて、頭にクエスチョンが浮かぶ




「お義父さん、ランの親父さんと知り合いなのか?」




「お義父さんって呼ぶなっつーの。蓮生レンセイとは仕事上繋がりがあるだけだ。他のやつらの親父とも繋がりあるけどな。蒼井だけは一回護衛したっきりだから深くはないけど」




仕事上極道と繋がりがあるって、サクヤさんってほんとになんの仕事をしてるんだろう



蒼井ってことはカナタの親を護衛したってことだよね、SPとか?




「つかぬことをお聞きしますが、サクヤさんの職業は…」




「あ?別に大したことはねえよ、ただの警察だ警察」



け、



「警察だったの!?!私も今知ったんだけど!」



まさかの職業に目玉が飛び出そうになる。

警察だなんて、サクヤさんに不似合いだ

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