第13話

やれやれ、見た目はダンディーな30代だというのに趣味は人の精神をえぐることだなんて幼稚じみているのは変わっていないらしい



「チッ…つか、お前ら守るって口ではなんとでも言えるが根拠あんの?」




「俺はガキの冗談に付き合ってられるほど暇じゃねえ」腕時計を見ながら再びタバコに火をつけはじめるサクヤさん




「根拠もなにも、俺らには後ろ盾が沢山あります。…と言っても親を頼るというのは気が引けますが、その気になれば国会の宮田大臣や如月組、花江財閥も動かせます。唯一、俺の実家の蒼井だけは裏の世界にツテはないですが海外に顔が効きます。」



一つ一つ指を折りながらカナタが説明していく。




「…お前ら、本名言ってみろ」



「俺が蒼井奏多で、そこの金髪が如月蘭、銀髪が宮田遥、ピンクが花江結都です。」




4人の本名を聞いたサクヤさんは、「ほぅ」とタバコを咥えながらなにか考えている




「俺の捉え方が正しければ、お前らの親結構すげえ奴らだけど。」




「ええまあ、そうだと思います」

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