第12話
「こいつらがいなくても俺1人で十分だろ」
はんっとドヤ顔を決め込むランはなんとなくムカつくからその鼻をへし折ってやりたくなる
「…そう、残るはそこのピンクだけだけど。お前はどうなわけ?」
再びソファにふんぞりかえってユイトに視線を向けたサクヤさん。
ユイトと私のいまの絶妙な状態をサクヤさんが知るわけもなく、先程からずっと無言で俯いていたユイトに返事を急かす
「ぼ、くは…。守るどころか傷つけた側だから、」
「ミオンを守る資格なんてない」と悔しそうに呟いて下唇を噛んだユイトを見て驚く
ちゃんと反省してるんだこの子
孕ませ発言を平気でしてきたから暫くは自分の非を認めないだろうなと思っていたけれど、案外まともな頭してたらしい
「傷つけた?ミオンなにされたんだよこいつに」
「…まあ色々とあっただけだよ」
「ふぅん…。じゃ、お前資格なし」
ピッとユイトを指差してそう吐き捨てたサクヤさんにため息をつく。
「サクヤさん、あんまり意地悪しないであげて。多分反省してるから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます