第6話

「…は?」



「もう、なに勘違いしてんのか知らないけど早く返して!!」



保護者発言にランが目を点にした隙に、ひょいっとスマホを取り返す



「すみませんサクヤさん、騒がしくて…」



『…』



「あれ、切れちゃってる…?サクヤさ、」



『92番街?どういうこと?』



先程のドスの効いた声よりは幾分か優しくなった声で私に問いかける



それからはあっという間だった。




リベルテというチームに属することになってしまったためにここに住んでいること、マンションは知らぬ間に解約されてしまったことを話した途端に『今から行くから、首洗って待っとけってそいつらに言っておいて』とだけ言い残したサクヤさんはブチッと電話を一方的に切ってしまった




ツーツーっと鳴る電子音を耳に、こうしちゃいられない!と立ち上がった私は、その辺に転がっていたスウェットを適当に着て



「ちょっと、やばいって、はやく準備して!!サクヤさん来ちゃう!!!」



ランとハルカの頭をペシッと叩いて、急いで部屋を飛び出した。



そしてそのままリビングへと転がりこむと


「あ…」


「おはようミオン」



どうやら学校をサボったらしいユイトとカナタがソファに腰掛けていたので、事情を説明して首を洗えと指示しておいた(違う)





そしてサクヤさんかやってきて、冒頭に戻る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る