第4話
そんなサクヤさんからの連絡を昨夜の私はフル無視してしまったらしい
しかも2回も
やべえ
この上なくやべえ
と、とりあえずメッセージを確認…
【あいつがミオンのこと探してるらしいから近々会おう。あ、あとマンション勝手に解約した件についても聞かせてねよろしく】
ひゅっと喉の奥が鳴って、声にならない声が出る
ドクンドクンと血液が身体中の血管を流れるのがわかる。心なしか、心臓の鼓動がバクバクと早まっている気がして呼吸がしづらい
あいつ…あいつって、あいつだよね…
サクヤさんに返信しないとと思いながらも、無意識に指先が震えて上手くスマホの操作ができない
探してるって、なんで…
いや、なんでもなにもないのかな
あいつは仮にも私の実の”父親”だもんね
親が子を探すのは当たり前のこと
けど、この半年間全く音沙汰がなかったというのにどうして今更なんだ
私をまたあの地獄の日々に戻そうって?
そんなのたまったもんじゃない
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