92²【完】

第11話

その顔ぶれは、まあ割と普通というか

男女がうまくバラけたなあと言う感じだ。

ちなみに三神さんは赤組のようだ

集まった青組内で1人1人挨拶をして、しっかりと顔を覚える。

新歓というものは新学期がはじまってすぐにあるものなので、まだ打ち解けていないクラスの子達とも打ち解けるチャンスと言うわけだ。

「じゃあ、代表決めたいんだけど誰か立候補いない？」

「佐々木、お前がやれば？」

「んーそうできたらよかったんだけどね。スポーツ委員と代表の兼任ってしちゃダメなんだよね」

ちなみに言うと、ポニテちゃんとは同じ青組だったらしくポニテちゃんの名前は佐々木 莉乃だと言うことがわかった。

「えーダリィよ代表なんて」

「誰も立候補なんていないでしょ」

代表というのは各組からそれぞれ赤組と青組の代表を1人ずつ集って、期間限定で代表委員会というのを設置する。

代表になると新歓までの間しばらくは居残り会議があるため家に帰るのも遅くなるから基本的にみんなあまりやりたがらない。

頑張って居残りするくせに、得られるものは達成感のみ。

のみ、と言ってはおかしいのかもしれないけれど仕事量にあった見返りがないのでわざわざ自分から率先してやろうとは思えないのが現状だ。