第10話
配られたプリントに目をやると、【青組】とデカデカと印刷されている。
どうやら今年は青組として参加するらしい
こんな大規模なゲームのクセに、余計な時間は短縮だとか言ってあらかじめプリントに赤組か青組かを印刷しておいて、プリントを受け取るのと同時に自分のチーム発表がされるという仕組みだ。
青か、今年”も”青なのか。
実は私は青組になるのは3回目。
つまり、新歓フェスは全て青組参加ということだ
まあ、3年間同じ色というのは8分の1の確率で当てはまるのでそこまで珍しいわけではないと思う。
キーンコーンカーンコーン
と言うチャイムの音とともにいつも以上にざわざわとしていたクラスがだんだんと静かさを増す。
「はーい、じゃあ教室の前側で赤組、後ろで青組が集まって各自顔合わせとクラス代表決めて〜!」
教卓でそう叫んでいるポニーテールのハキハキとした女の子。
あの子名前なんだっけな、忘れちゃった。
あの子はきっとスポーツ委員かなんかだろう。
たしか新歓は生徒会とスポーツ委員の管轄だったと思う。
私はポニテちゃんに言われた通り、教室の後側へと足を運ぶ。
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