第6話

「ミオンおはよ」



色んなことを考えながら朝ごはんを食べていると、制服のネクタイを絞めながらカナタがリビングへとはいってくる。



「おはようカナタ」



今日はいつもより少し早いな

なんて時計を見ながら思うのはもう既にこの生活に慣れた証拠



1週間で新しい環境に慣れるって、私どれだけ順応性高いんだよ。




「あいつらは?」



「多分着替えに行ってると思う」



「そっか」



カナタとはこの間の一件があったため、最初の方はものすごく警戒していたけれど驚くことにカナタはぴくりとも私に触れてこない。



やはりあの時の行動やら発言やらは気の迷いだったのかもしれない。うん、きっとそうだ



と、勝手に自己完結をしてカナタとは良好な関係を築けているんじゃないかと個人的に思っている。



カナタはどっかのアホみたいに普段の会話に下ネタをぶっ込んでくることはほとんどないから、普通に喋るだけならなにも害がないのがいいところである




「コーヒーかなんか淹れる?」



「ううん、いいや。ありがとう」



朝ごはんを食べ終わった私は、食器を洗うついでにカナタに何か淹れようと思ったけれど今日はいらないみたいなのでそのままキッチンへ行って食器を洗う。




そしてそのままリビングへ戻ってくると、タイミングを見計らったかのように見事に全員揃っていた。



「行くか〜」



ふわぁっと欠伸をしながらそういうハルカの後を私含めたみんなでついていく。




だいたいこの流れが私の新しい日常だ

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