キャラが増えすぎて収拾がつかない!って、今何の話してたんだっけ?
さて、今日はネット小説を書いてる作家なら絶対一度は陥る問題、そう「キャラが増えすぎて収拾がつかない問題」について、ボクの苦悩をシェアしようと思う。
これ、最初はみんな軽い気持ちで始めるんですよね。「メインキャラがいて、サブキャラを2~3人出しておけば十分でしょ?」って。でも気づいたら、あれよあれよとキャラが増殖しちゃって、ボクの脳内はフルハウスどころか、一軒家じゃ収まらないキャラの寄り合い状態に。まるで作家脳のタワーマンション化。
これぞタワマン文学(ちがう)。
◇◇◇
『キャラたちが勝手に動き出す現象ってあるよね?』
長編を書いてると不思議なことに、キャラたちが勝手に自己主張を始めることありますよね?ボクは単にストーリーを進めたいだけなのに、「わいの出番はまだか?」「あたしも背景紹介が欲しい!」「おい、俺のセリフはこれだけ?」って、全員がアピール合戦。気がついたら、物語の進行はどこへやら、サブキャラ同士がバトルロワイヤルしてる。そうなると、もはや誰が主役なのかわからない状態。うちの主人公も今どこにいるのか不明…いや、もう完全に空気みたいな存在感になってるかもしれない。
高田節で「主役、出てこいや!」って言いたいところだけど、そもそも主役も出番待ちの行列に並んでる状態。いやいや、君が先頭に立つはずだったんだよね、なにやってんの!(おまえがな)
『多人数でセリフ主体になったカオスな会話シーン』
そして長編が進むと問題なのが会話シーン。キャラが多すぎると、もう誰が喋ってるのか全然わからなくなる。
Aが喋ったらBが返して、Cが茶々を入れ、Dが割り込み、Eが笑う…いや、ちょっと待って、Dって今どこにいたっけ?いや、むしろEって何者?という自分へのツッコミが止まらない。
特に描写を手抜きした多人数キャラの集団会話とか
「なんだけど、どう思う?」
「やはりそうだろうなっと」
「それは絶対ないと思うわん」
「おいおい言い過ぎじゃぞ」
「おいらはさんせーい」
「ちょっと考えさせてくれよい」
「おまえはどうなんだーよ」
「俺はリーダーに任せるにょ」
「わしはリーダーに聞いているぞほほ」
「語尾だけでキャラ分けしてんじゃじゃネェ」
完全にカオス。読者が「今の誰のセリフ?」って迷ってる間に、作家は脳内でバラバラになったキャラをどうやって繋ぎ直すかを必死で考えてるんだけど、最終的にはもう、「全員黙ってくれ!」と自分に向かって叫びたくなる瞬間がある。で、そういう時に限って、アニメとか小説読んで新キャラのアイデアが湧いてくるんだから困ったもんですよ(おまえだよ)。
反省して「もうキャラは増やさない!」って固く誓ったはずが、翌日にはしれっと新しいキャラを登場させちゃう自分に対して「ふざけんなよ…」っていう自分ツッコミも恒例行事でしょ?だよね。
『 気づいたらサブキャラが主役級になってるってどういうこと?』
さらに厄介なのが、脇役がだんだんとメインキャラより目立ち始める現象。最初はほんのチョイ役だったはずなのに、「このキャラ、意外と使えるかも?」とか思い出した瞬間に、物語の半分くらいがそのキャラのサイドストーリーで埋め尽くされることに。気づいたら主人公は端っこで腕組みして「おい、俺の話はいつやるん?」って睨んでる。いやいや、君の出番もちゃんとあるよ…プロットにはあったはず……なんだけどね、あれ〜。
でもね、もう一度冷静になってみると、「このキャラも重要だし、あのキャラも後で何かやらかす予定だったはず」とか考え出して、誰一人削れないことに気づくんですよ。結局、全員出さないと話が進まない。いやむしろ、みんな出したほうがいいんじゃないかって錯覚に陥るんです。まるで一人で群像劇を作ってるみたいな感じで。結局、物語の中心はどこ?って思ったら、そこには愛すべき脇役たちが大集合してる、という。
◇◇◇
結論:キャラの整理?いや、もう全員出しちゃおうよ
最後には「キャラ整理しよう」って思うんですけどね、愛着が湧いちゃって整理なんてできないんです。「削ろう!」って決めても「嫌です!」とキャラ全員が即答しちゃうくらいにはキャラに情があるわけで。
結局、全員集合!ってなって物語が膨らむ一方です。でもそれでいいんじゃないですかね。だって、みんなが勝手に動いてくれてるんですから。
ボクはただ、それを見守ってるだけ。もう作家というより、全員の保護者ですよ。
こうしてキャラがどんどん増えて収拾がつかなくなるのも、ある意味で作家の「愛情表現」なんじゃないかと思うんですよね。結局、書いてるうちにどんどん物語が膨らんでいって、キャラたちも生き生きと動き始める。だからこそ、彼らを手放せない。それがボクら作家の宿命なんじゃないかなって思うんです。
だから、もしキャラが増えすぎて悩んでる作家仲間がいたら言いたい。
「いいじゃないか、全員出しちゃえば」
それが作家(創造神)としての幸せなんだから。
長く楽しみましょう、このキャラたちとの奇妙な同居生活を。
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