小説家になろう、カクヨム、エブリスタ、Nolaの使い勝手を斬ってみた。

さて、初回はネット小説の投稿サイトについて、あれこれ言ってみようと思うんですが。最近の若者(ボクを含む)がいかにして「自分の小説、読んでください」と世に訴え出ているのか、それぞれのフィールドを覗いてみましょう。もちろん、それぞれのサイトに良し悪しがあるのは当たり前。でも、それを一言で片付けるのも面白くないので、ちょっと深掘りしてみることにします。


◇◇◇


小説家になろう:王道だが、感想は…どこ?


まず「小説家になろう」。言わずもがな、ネット小説界のドンです。ドンってなんか昭和っぽいけど、年齢がバレる?まぁいいか。

とにかく、ここは圧倒的に読者が多い。ボクみたいな『せっかく書いたんだから、できるだけ多くの人に見てもらいたい』派には、ここしかないよねって感じ。ただーし!ここで感想やコメントを期待すると、大抵肩すかし。アクセス数がドッと上がっても、ほぼほぼ無反応っていうのが現実で、なんかこう「読んでるなら反応してよ」、せめて👍ボタンくら押してくれよ、手間1秒だろうが!って言いたくなる。とにかく反応を求めちゃうとイライラすることうけあい。

反応がないとやる気起きないひとには絶対にオススメできませんよ。

しかもですよ、執筆機能はまさかの古参仕様。スマホで書くなんてあり得ない!っていう仕様感は否めないんだよね。

男だったらPCで書けや!読めや!っていうくらいのアナログでローテクな職人気質な仕様なんだけど、正直PCでも読みにくいし使いにくい。


プラス意見: 読者数とPV数に関しては他の追随を許さない。広く読んでもらうことが第一なら、アカウントくらいは持っておくべきダネ。不思議ダネ。


マイナス意見: 感想反響が少なく、反応の無さに心が折れるかも。執筆機能もアップデートを望む声は多い。


◇◇◇


カクヨム:適当にバランス取れた感じ


次に「カクヨム」。まさにこのコラムを書いてるサイトだよね。ここはね〜全体的に「無難」です。良くも悪くも、いろんな面でバランスが取れてる。読者数やPV数も平均的で、目立つところもなければ、大きく欠けているところもない。特筆すべきはバックアップ機能がしっかりしていること。もしもの時でも安心なんです、はい。ただ、ここは作家ユーザー数に対する『読者』の割合が他よりも少ないと思う。SNSとかで自分をアピールしないと、「誰も読んでくれてない?」って感じることも多いんだよね。感じるっていうかPVがついてないのだから実際に読んでない。初動でコケるとびっくりするくらい沈む、いやマジですよこれ。

あとは、一度相互に仲良くなった人などとのつながりが大きいので、相互の評価とか読み合いとかは他のどのサイトよりも熱心にやるべきとおもう。


プラス意見: 執筆と読者のバランスが取れていて、何もかもが「ちょうどいい」。一つのサイトで完結したい、オンリー書きしたい人にはベストな選択。


マイナス意見: SNSや相互評価などの自己アピールが必要なこと、挿絵や画像が使えないことは、もうちょっと何とかして欲しい。


◇◇◇


エブリスタ:モチベーション爆上げサイト


最近でボク評価が爆上がりのサイトが「エブリスタ」。

ここはね、とにかく読者との距離が近いのなんのって、1ページづつめくる音や、吐息が聞こえるくらいに距離が近いのね。これ、マジでモチベーションの維持には最高なんですわ。ユーザー数が多くない割にPV数もなかなか伸びるし、読者から感想や反応がガンガン来る。さらにスター支援機能を使う人が多く収入もけっこうすぐに見込める(少ないけど)。

サイトと読み手が一丸となって作家としてのモチベーションをこれでもかってくらい支えてくれる素晴らしい小説家サイトだと思う。

でもね、1ページの文字数制限があって、なんかこう「ページめくり多すぎね?」って思うことがある。それと、小説のバックアップ機能がほぼないのが怖いところ。書いたものを他のサイトに転載するとかほぼ無理ゲー。あと女性読者向けのコンテンツが主流なので、なろうで主流の「俺TUEEEな妄想系」はウケない。PCメインの人や、恋愛系のエッセンスが理解できない人には厳しいサイトかもしれない。



プラス意見: 読者からのフィードバックがすぐに来るし、読者と作家の推しあい的な関係を構築するなら随一。作家として頑張ろうって気持ちを持続させてくれるサイト。


マイナス意見: スマホに特化している文字数制限が厄介で、バックアップ機能が無いのも致命的。長編を書くにはちょっと不向きかも。文庫1冊程度の作品や短編集がちょうどいい。


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Nola:書くための道具箱


そして最後に「Nola」。これはもう、執筆に特化した最強ツールって感じ。プロット作成からキャラクター整理、バックアップ、校正、AIによる書評やアドバイスまで、執筆に必要な機能が全部揃ってる。まさに書くための道具箱なんだよね。ただし、作家と読者数が少なすぎるので、ネット小説を読んでもらいたいなら正直ここは厳しいというか「ない」。

作家と読者がどれくらい少ないかというと、ボクみたいな底辺作家でもトップ10に余裕でランクインできるくらい作品が少ない(説得力ありすぎ)。

けど、編集者や出版社に読まれる可能性は高いというか、けっこうマメに読んでくれてる気配があるし、通知もくる。つまり速攻でプロになりたい人や、書籍化がゴールって人には逆におすすめかもしれない。


プラス意見: 執筆に集中したいならここしかない。書くための環境が完璧に整ってる。ていうかダントツ過ぎて他と比べるのも失礼なレベル。


マイナス意見: 読者数が少ないので、反応を期待する人には向いていない。ネット小説を広めるには他の選択肢を。


◇◇◇◇◇


結論:小説家デビューしてから書く、読む、両方を極めるには?


さて、結論としては、「Nola」を執筆ツールとして使って、完成した作品は「エブリスタ」や「小説家になろう」にアップロードするのがベストだと思うよ。Nolaで書く環境を整えつつ、多くの読者に読んでもらうためには読者数の多いサイトを選ぶ。これが一番スマートな戦略だよね。

ただしどちらにしても、SNSでのアピールや、作家同士の読み合いとかは、どのサイトを利用してても必要な作法だと思う。


でも、「複数のサイトを使い分けるなんてマジ面倒くさい」って人には「カクヨム」が無難でいい選択。カクヨムオンリーなら、あれこれ考えなくても、ここ一つで十分に戦えるし、カクヨム内で自分でイベントを企画したり運用すれば外部のSNSすら必要ないかもしれない。つまり忙しい人にはカクヨムオンリーがオススメです。


最後に一言。君が書きたいものをどこで発表するか、それが作家としての未来を変えるかもしれない。ちょっと大げさかもしれないけど、そう思うんだよね。だから、自分に合ったサイトを見つけて、存分に小説ライフを楽しんでほしいデス!


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