騒動後の事┅┅はぁ~

シャルタン王国は揺れに揺れていた┅┅まぁねぇ~

城は壊され各地に爪痕が残る現在だが問題はアーロン帝国が滅びた事だ

帝国だけでは無い!他にも魔国から帝国迄の国々が滅んでるのだ


【神聖皇国】は大陸の危機を唱え今こそ信仰で乗り切らねば!と息盛ん!

シャルタン王国とアーロン帝国に少し隣接する【獣王国ソードス】

ここは帝国が滅び喜んでる、多くの獣人が国へ戻って来た

奴隷となった者も持ち主が死んで解放されてる


帝国の生き残り住人は極僅かで他の国々も蹂躙され魔物に喰われて再建は不可能状態

しかし生き物、特にヒト種なんかはどこから共なく湧いて国を作ってしまう


時間が解決するしか無い問題なんだよワトソン君!


シャルタン王国としては国内の正常化を目指すんだって

なんせ魔物が多くて大変!これは魔族の召還術者が召還した魔物達がまだ残ったからだ


その召還術師達は死んでしまい残念だ、生きてたら色々と使えたのにぃ!


そして勇者達も慌ただしい!

カイトは早々と嫁のヴィヴィさんを連れて彼女の実家、海に近い田舎町へと旅立った

凄く幸せそうに手を繋いで熱々だったなぁ~


スグルは精神が安定したのかして無いのか?ナンタラ王女と毎日アッフンしてるそうな┅┅猿か!


リョウも変わり無く犯罪者らしく幼児とアッフンする毎日だとか

しかぁし!違法奴隷と檻に入れられた子供達は保護され親元や孤児院へと連れて行かれた

残った幼い嫁とアッフンしてる


そのナンタラ否アッフン王女はリコさんから教育されて女としての生き方をレクチャーされたらしい

それでもスグルとアッフンしてるのは?何故?


「オッホッホホ!あの王女はユルユル過ぎましてよ!

男を知って頭がビーチクしてるざぁーます♪

わたくしが何を言ってもピーチクはパーチクにしかならない物!

スグル風情のモノでパーチクしてるのは治らないでしょう!

オッホッホホ♪楽し!」


だ、そうです!


「これが霊玉┅┅なんか不気味ね」

「禍々しいとはこんなですねぇ?」

「それで?馬鹿スグルと犯罪者リョウが帰るのよね?

アイツ等絶対残るとか言うわよ」

「そこは気絶させて送り飛ばせば良いだろ?」

「それしか無理ね」

「面白いでしょうね?柳楽さんは刑務所送りでスグルさんは餌食でしょうか?」

「フン!散々好き勝手して来たのよ?罰は受けて当然!

ざまぁ見ろよ!フン!」


後でアフロディアから聞いたんだがこの星の1年間は地球では50年間だそうだ┅┅

今帰ればあれから50年後の日本となる

68歳なんだよなぁ┅┅


時間軸はどうしようも無くてそのズレが生まれる

あの次元の壁を越えるからだが、向こうからだと若くなるのはその原理だそうだ

確かにラノベやアニメでは主人公は皆が若くなってる

転移者は元々若い魂で無いと壁を越えられないらしい

だからこっちでも子供だとか┅


「早い内に2人を帰して私達はヒカルのオーストン国へ行きましょう!」

「ええ!この国でウロウロしてたら録な事がありませんよぉ!」

「そうよぉ~♪早く行ってヒカルちゃんと初夜を迎えないといけないからねぇ~♪ウフフ♪」


「「「初夜!」」」


「当然よぉ!結婚初夜!それとも婚前なの!じゃあ今夜おねが~い!ヒカルちゃんとラブラブよぉ~♪」


「「「それは無い!」」」


「チッ!いけずぅ!もぅ待ちきれ無いのよぉ~♪この体が求めてるの!逞しいヒカルちゃんのアレよぉ~♪」


「リコさん!それは駄目です!まだ早いですよ!

問題はヒカルさんのお嫁さん達との協議次第ですから!」

「そうよ!私達を受け入れてくれるか分からないでしょ?

ちゃんと話し合って合意の元に結婚しないと駄目!

まだ会ってもいないのよ┅┅」


リアナとビアンカは既に承諾してるけど話さないよ

本人同士で仲良くなってくれたら良いからな

これで5人┅┅あっ!ミレルバ!

それとソラン嬢も!

はぁ~なんでそうなるかな?


ミレルバとザルドを魔国へ送ってから大変!ザルドがミレルバを嫁に出すと言ったから公爵家は揉めに揉めた

戦争で残ったのは後継ぎの長男と2人の娘だけ

その娘の1人がミレルバ、20歳だが嫁の行く手は多くて貴族達が望んでるらしい


『お父様!私はラインハルト様に嫁ぎたくあります!

ラインハルト様はオーストン国の領主様で国王と言っても良いでしょう!ザルドが言う通りラインハルト様はこの魔国に貢献と功績、そして救国の英雄様です!

どうかお許しを!』

『ミレルバよ!ラインハルト殿と末長く幸せになるのだぞ!

そして珠には顔を見せておくれ

ザルドが共に行きたいそうだ

他にも侍女とメイドが数名

共に行くが良い!』


だから!ザルドは良いよ、でも侍女さんとメイドって?

総勢20名で嫁入りして来たんだ

押し掛けかよ!


ミレルバとリアナ達は既に知った仲だからスムーズに嫁入りしたんだ、でもソランちゃんはまだ成人したばかりでオーストンを知らないから戸惑ってた


「私は嫁として来ましたがまだ未熟者です┅┅そのぉ夫婦とか全然わかりません┅

どうしましょう?」

「ソランちゃんはまだ嫁とかじゃ無くてここに一緒に住んでれば良いわよ♪

私達が教えるからね♪

お姉さんと思ってなんでも聞いてよ?ねっ!」


そんな感じで花嫁修業を嫁達がすると言った案配でホッとしてます



ご帰還願うお二人さんは?




「なんだ!お前達!こんな所に呼んで!」

「俺はこれから王に会うんだが┅」

「良いから!ライト君!やっちゃって!」

「お、おう!悪いな!」


ボスン!ドカッ! グワッ!ガッ!


「ヒュ~流石!見事に気を失ったわね!」

「これどうするの?」

「この2人の魔力をその霊玉へ流せば良いから」

「気を失ってるわよ?」

「2人をこうして重ねて┅┅アカネ?その玉を┅┅上に乗せる┅

ヤバ!みんな!放れて!」


すると霊玉が怪しげに光り出した

その光りは2人を覆い姿が見えない程に輝く!

スルッと姿が消えた!成功だ!

段々と光りが治まり消えて行くと霊玉がパリーン!

割れて紫色の霧となって消えてしまった┅┅終わったのか?


「帰ったわね┅┅」

「意外と呆気無かったわねぇ」

「来る時と似てましたよぉ?」

「あの2人は苦労するだろうな┅」

「でもまだ若いし学生よ?頑張ればどうにかなるでしょ?」

「そうはならないんだよ┅はぁ~」

「なんか秘密が有りそうですねぇ」

「今夜ゆっくり話すよ、きっとショックで眠れ無いかも知れないよ、それで?城を出るんだろ?」


「ええ┅┅なんか怖いわね┅まぁ良いわ!宿を取るわよ、オーストンへはどうせ転移して行くんでしょ?今夜は宿でゆっくり寝てからが良いと思って」

「まだ宿は取って無いんだな?じゃあオーストンの宿は駄目かい?」

「私はその方が良いと思いますよぉ~だって王都はこんなですもの┅」

「そうよ!それにオーストンの宿が絶対良い宿だから!」

「うん!そうしましょ!お願いヒカル!」


4人でオーストンの町へ転移して来た

宿はリアナが用意してたから直ぐに入れてビックリしてたなぁ

3人は好きにさせて俺はミハエルの所へ

色々と仕事が残ってるみたいだ


「ライト様!お帰りなさいませ!」

「お帰りなさいライト坊!凄い活躍でしたな?アッハハ!」

「参ったよ、俺の仕事じゃ無いのに、それで?ミレルバ達は落ち着いてる?」

「ハイ!ミレルバ様はお屋敷で大奥様と一緒です

ソラン様はリアナ様とビアンカ様でお世話されてます」


「ライト坊?実は大奥様からライト坊の家を新しく建てる様に言われて建てたんだ

ガンプがえらい張り切りおって家というか城みたいになったが一応出来たぞ?

お屋敷の隣を整備して建てた

確認して引っ越すと良いだろう」


「城って?母さんが言ったなら仕方ないね、でも執務館は後回しで良かったのか?」

「ええ、戦争も有りましたし住民も増えてます

一段落してからが良いでしょう」

「移住者は帝国の?」

「いえいえ!王都からが多いですね、家や仕事を奪われ困ってる者達です、それに冒険者達も移って来てます」

「このオーストン国が一番豊かで金持ちだと知ってるからな

それにエルフ国とフローデル王国とも往き来が出来る国だ

まぁまだ早いが何やら面白い事になってるのだ」


「ライト様!実は隣のゼントル男爵とジャダ伯爵、それにファンガルド侯爵がオーストン国への併合を願って来てます」

「はぁ?なにそれ?」

「それがな?この3つの領地はフローデル王国とは国境地帯でシャルタンでも辺境の地だ

大した産業も無く軍備も寂しい物だ、この度の戦争でオーストンの力が良く分かったと言う所かな」

「丁度ヤダルダ伯爵領地境に壁が建ってます

それを海岸まで伸ばせば侯爵領地へと繋がるのです

そうすると国境沿いの地帯が一つの国として成り立ちます」


「なんか面倒だな┅┅」

「そう言うと思って彼等と話したんだが今まで通りで良いそうだ

勿論シャルタン王国から離脱するが迷惑は掛けんと言って来た

時間を掛けてオーストンと一緒になれば良いらしい」

「┅┅うんと?シャルタンから放れてこの国の傘下になると┅そして当分はこのままで別々、まぁ往き来は自由だよね?

お金の問題は無しで商いだけ、そしてゆっくりと併合して行くと言う事か┅┅」


「侯爵の所は塩をシャルタンへ今より安く提供するそうです

そうする事で他の産地が困る事は無いでしょう

何故なら塩は国で管理してます

産地はこれまで通りの価格ですしシャルタンとしては不足しない量が安く手に入ります

男爵領地と伯爵領地はシャルタンとして何の魅力が無い領地ですし軍としての期待も無いですから」


「向こうはそれ所じゃ無いからね

復興に精一杯だし帝国領土の事も頭が痛いだろう

そして魔物退治が厄介だ

弱くなった騎士団では荷が重い

冒険者達に頼むが関の山だよ」


この魔物の処分も頭が痛い、何故なら買い取り資金が乏しいらしい

復興財源に回して国庫は火の車だ

冒険者ギルドも戦争参加の冒険者達にお金を配ってる

亡くなった冒険者にも手厚い慰労金を出してこっちも火の車


通貨を余計に製造するにも金や銀とか鉱石材料が足りない

本来ならインフレとか考えるが物が足りない状況で常にインフレだし物価は上がり続けてる


魔物が耕作地を荒らし作物が無いのが痛い、輸入も帝国が無くなってフローデル王国からは海からだ

時間が掛かるし陸路も遠い

唯一このオーストン地帯だけは豊作で物が溢れてる

救援物資として麦や豆、イモ等を送ってる、無償でね♪


「この3領地から作物の依頼が絶えません、不作で魔物被害も多くて困ってる様です

侯爵領地は海産物が豊富ですが輸送が困難で麦等が不足してるとか、困り果て決断したようです」


男爵領地は耕作地を改良すれば直ぐに豊かになる

それは伯爵領地も同じ、魔物対策も上手くやれば解決出来るのに?

侯爵領地もだが米を作れば解消するんだ


飼料として多く出回ってる

意識改革かな┅┅


オーストンでは米、ライシが普及して飼料とは思わなくなった

今やライシ6割麦4割の栽培で主食がライシになりつつ有る

だから麦を出せるんだが┅┅


「その件は2人に任せた、好きにして良いよ

俺はエルフ国へ訪問しないといけないしついでにフローデル王国へも行こうと思ってる

シャルタン王国とは今まで通りで、無理な事は知らんぷりすれば良い

ミハエルが指揮してこの地を良くして欲しい」







「アッア~ン♪ライト?駄目なの?良いじゃない♪

私とアナタは他人なのよぉ~♪」

「母さん!それでも不味いって!」


なんでこうなった!

母さんが爆弾を投げた!それも超度級の爆弾!


「ライト!アナタは私の子供ではありません!

アナタは捨て子だったのよ

それを隠して私が産んだ子として育てて来たの

ケントもグルなの、それに私はどうやら子を産めない体だって最近知ったのよ┅┅

ケントが種無しだと思ってたけど私の方だったのよ┅悪い事をしたわぁ~

アナタが捨て子だと知ってるのはもう亡くなった産婆のシド婆さんと当時侍女だったローザ、それとメイドが数名、もう今はいないわ」


まさかの爆弾!じゃあ俺は?

思い当たる事があるな┅┅

『キャシルと私で創ったのよ』

アフロディアが言ってた一言

畜生!ポイかよ!


「アナタは玄関に籠に寝かせられ置いてあったのよ

そしてその前日に神様からの信託があったの┅┅

この子を私達の子として育てる様にって、そして変わった子だから驚かないでってね

確かに変わってたわ、だって産まれて直ぐに話したし立って歩くし、必死に隠して大変よ

3歳で家の本を全部読んで魔法をぶっぱなすし┅

リアナはずっとアナタに惚れてヒヤヒヤしたわよ

まさか5歳とかでエッチは無いと思ったけど8歳でやったでしょ?

なんでもかんでも早いのよ!

そして問題は私が年を取らず若くなってる事よ!

ライトのマナが影響してるんでしょ?この薫りが私を若くしてる

私とアナタの相性が良すぎるのよ┅♪

女神様が私に託したのはその相性が良いからだと理解したわ

ダカラ!もしも結ばれたら私はもっと若くなるわ

多分リアナと同じくらいに┅┅」



重い!重すぎる!アフロディアのバカァ!こんな仕打ちってあるかぁ!依りにも寄って母さんだぞ!

はぁはぁ┅┅

いくら他人とは言え今まで母さんとして見て来たんだ

近親相姦では無いが┅┅くそっ!

母さんは好みの女性だよ!

そりゃ美人でスタイルも凄く良い

見た目20代後半まで若くなってる


それがジワジワと更に若くなってるんだよ!

リアナも気づいてる!

ビアンカなんか賛成側だよ!

他人だからな!ふん!

俺の気持ちはどうするの!


しかし┅┅ならば俺の存在ってどうなる?転生者だが親はいない

神が創った子供だよね?

ヒューマン┅┅

人間でもヒト族でも無かった

サリーヌとケントと言う家庭に預けられただけ┅┅

そして能力が違いすぎる存在

ステータスは見てない、うん!怖くて見る気もしないから


俺は間違って死んで転生した

それも勇者召還と言うイベントに巻き込まれて┅

本来なら7番目の召還者だった

でも死んだ┅


普通は運命の女神が操作するよね

それか生命神とか?

でも死んだ┅


ガルーダさんは慌てて転生させアフロディアに丸投げ

そして何やら弄くって俺を創った

そしてポイだよ┅┅


なんかムカつく!無責任だよね?

母さんはなんも悪く無い!

抱いても問題無い!でも!でもだ

理解不能!混乱しか無いぞ!


母さんだそ?母親だったんだ┅

それが他人だと?

ポイされた身だぞ!

拾われ育てられ愛情を受けたんだ

親だろうが!くそっ!


前から不思議だった┅┅

俺はなんでこんなだろうって┅

それに母さんを女として見てる時があった┅

だから年を行った女性に惹かれる

副ギルド長のマチルナさんとかね


リアナはどう思うかな?

俺の全部を話したら┅┅

怖がる?変わらない?

母さんとそんな関係になったら嫌いになる?

わからん!これは俺の許容範囲を越える!相談しよ!うん!


張り付く母さんから逃げて新しい家へ転がり込んだ

その家はまぁ城と呼べる物┅


中は白を基調とした配色でとても美しい、そして設備もガンプ爺が依りに掛けて仕上げてる


キッチン、ダイニング、寝室に風呂と俺の好みをふんだんに採用してるのは笑った


現在の嫁達の名札が掛けられた部屋も彼女達を考慮した造りだ

リアナには剣を掛けるホルダーが居間の壁に幾つもあった

ビアンカの部屋はポーション用の工房が有ったし本棚も備え付け

ミレルバの部屋は侍女とメイド達の部屋が隣になってる

ソランちゃんの部屋もピンク色に統一されまだ子供の雰囲気に合わせてる


勇者3人の部屋も有るが会った事が無いから普通仕立て

でも広い部屋だ


生まれ育った屋敷隣に建つのもなんだかなぁ~


この辺りは魔物が寄り付かない

前からそうだった

なんでも魔物避けの草や木が植わってるからだとか

でも結界を覚えてずっと結界を張ってるし魔道具を作れるようになって設置もしてる


だから辺りと言うかこの地区は手ぶらで歩ける

農家のヒト達も安心して生活してる訳だ


あの3人が来たらどうなる事やら?

そして無事に結ばれるのかな?

アカネの事はずっと好きだったし

お互い気にしてた

リコはまぁアレだしマナミちゃんはずっと好意の視線をくれてた


はあぁぁあ~これから3人に説明とは┅┅

何時になったら好きに出来るんだ?

この異世界!糞だな!フンだ!



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