新領地整備と新しい友達?
ヤダルダ伯爵との会談なんだが┅┅┅
「君がラインハルト君か┅┅
お父上は残念だったな?
しかし辺境伯だったサミュエルは行方知れず、既に死んでおろうな?
まぁあれは忘れて良い!
それよりこの先を考えんとな?
王宮からの知らせには驚いたぞ
その方の町が特別待遇とは羨ましい限りだ
実務的な話は宰相達に任せてはどうだ?」
「伯爵様┅元辺境伯領地の割譲案件は使用人が決める事では無いと思われますが?」
「ううっ!そ、そうだな┅確かにソナタが言うのも分かる
大事な領地だからな?しかし別けると言っても領地の境目とか分からんでは無いか
だから専門家に任せたがより良い答えが出ると思うが?」
「ご冗談を、仮にも国より預かりし領地の面積や境界が分からないと?それならば知らぬ内に誰かに土地を奪われても取り締まれ無いでありませんか?
先祖からの土地を知らぬと?」
「イヤイヤ!そうでは無いぞ!
これは言葉のアヤだ
仕方ない、私とソナタで決めようでは無いか!誰か地図を持て!」
やったぁ!これで勝った!
クフフ♪この阿保伯爵な~んも知らんもんねぇ~♪
それじゃあ好きに土地を貰いますよぉ~♪
「ふむ┅┅こんなに我が伯爵家が貰って良いのか?
それもそうであったか!
ソナタは小さな町の当主だ
広い土地を治めるのは難儀な事だからな?
良いぞ!私がその難儀を受け持つとしよう
悪いが了承しておくれ」
「イエイエ!伯爵様の温情を承り感謝こそすれ悪い事等ありません!
それにあのダンジョンも受け持たれるとは天晴れでございます!」
「クフフ♪ダンジョンだな?
あのダンジョンへは昔何度か入ったがそれを我が手中に治めるとは因果なものよ┅┅
ラインハルトよ!感謝するぞ?
宰相達に任せておったら決まるものも決まらんであっただろう
アレ等は細かい事をネチネチと考えおる┅┅┅面倒は嫌いなのだ
これで線引きは終えたぞ!
お互いに納得して署名したのだ後から何事も申さぬ様に誓おうぞ!」
「ハイ!有り難き幸せ♪」
ククク┅┅アッハッハハ!ホント馬鹿だよねぇ~♪
それに領地を全然把握してないなんて失格だよ!
それにしてもミハエルの同級生さんってやり手じゃ無かったのか?
(ライト坊?こ奴等は辺境伯の領地なぞ全然知らぬと見た
自分の領地でも田舎の方は把握しとらんとは┅
町ばかりを気にしておるぞ?フフフ愚かな事だな?)
正式な誓約書に署名したがこれは魔法誓約書で中身を違えたら伯爵は貴族籍を剥奪される
俺達は全ての領地と権限を剥奪
凄く重い誓約書だ
その誓約に馬鹿な伯爵は不利な条件ばかりを承諾したのだ
セバスが言った通りの馬鹿で評判の宰相君も見掛け倒しだった
古いダンジョンはくれてやったが新しいダンジョンを手にした
そしてクズ領都を押し付け
豊かな大地と森を分取った!
新しい境界は伯爵領に面してずっと伸びる
そして途中から領都を迂回して新しいダンジョンへと引かれ
森へと達する
伯爵領と男爵領に面して境界されかつての辺境伯領の半分以上を余裕で収めた
伯爵が得た土地は不毛の地で町は多く有るがその町は既に崩壊してるんだ
領都にしても再建はかなりの金が必要でその他は耕作地にもならずこれと言った魔物もいない
ゴブリン程度か?
だから盗賊が多くアジトを築いてる始末
あれは厄介だろうな┅
セバスとミハエルは俺の交渉に脱帽した
それは千里眼とマップで全て見てるしシルファからの調査も助かったんだよ
古いダンジョンには逃げた魔物が侵入して中はメチャクチャらしいぞ?使い物になるやら┅┅
スタンピードが起きなきゃ良いがねぇ~♪
領地が決まって1週間たった頃を見計らい行動に移した
「ライト様お一人で行かれるのですか?それは┅┅」
「良いんだ俺1人で、だって壁を建てるだけだからさ
町の城壁と同じ物を境界線に沿って建て完全に封鎖するよ
王宮が言う通り地図から消したなら都合が良いだろ?
壁ではっきりと知らしめよう!」
「アッハッハハ!あの様な壁が建てばさぞ王宮も腰を抜かすだろうな?ミハエルよ?まだまだ勉強が足りんな?
ライト坊は目には目を歯には歯をだぞ?やられたら倍!否!3倍4倍を返しおる!怖い怖い!
だが政治とはそう言う物だ
喰うか喰われるかだぞ!肝に命じよ!」
「分かったよ父さん┅┅
しかしライト様はどこでそんな知識と発想を学ばれたのか?」
「フフフ♪ライト坊は神童だったし天才だぞ?
お前はガンプを知ってるだろう?彼はエルダードワーフでな?
古代の技を持ってるんだ
そのガンプが舌を巻く程の知識持ちだぞ?
古代語にエルフ語、ルーン語まで読み書き話せるのだ!当代1の知恵者だよ」
「それ程!┅┅だからだね?
俺達親子は偉い親分さんに付いたと言う訳か┅」
その親分さんは困ってた┅┅
「さぁ行くわよ!」
「どこかでキャンプしましょ♪」
「イヤイヤ!どこへ行くの?」
「壁を建てに行くんでしょ?私達も行くわよ」
「遊びじゃ無いんだから」
「それは分かってるわ、でもライト1人だと心配じゃない?だから行くの!」
「何か有ったら大変よ?アナタはドジな所が有るからねぇ~♪
壁から落ちてケガとかするわよ?」
うう~師匠!それは子供の時ですって!もう大人なの!
16歳だっちゅうの!
「今日は泊まりでしょ?ちゃんと野営の準備して来たわよ」
「えっ?野営するの?俺は帰るつもりだけど?」
「はぁ?帰る?だって遠いでしょ?行って帰って来て20日は掛かるわよ?」
「往き来は転移するから直ぐだよ?」
「「あっ!┅┅┅┅┅┅┅┅」」
「何を今更?」
「もぅ!ズル~イ!私達にも転移を教えなさいよ!」
「そうよ!次から次とポンポン魔法を覚えて!この私でも訳解んないわよ!」
「そう言われても┅┅」
「あ~あ!なんか馬鹿らしくなって来た!辞めよ辞め!」
「私も!」
「じゃあ母さんを頼むよ」
「母さん?とても元気よ?」
「そうなの?」
「ええ!辺境伯が死んだってのを聞いて元気になって、その奥さんと子供が帝国へ売られたって聞いて完全復活よ!」
「えっぇええ!ホント?じゃあ母さんあのオバサンと子供達が凄く嫌いだったんだ」
「そりゃあ女だもの」
「女同士って色々と深いのよぉ~♪」
「こわっ!じゃあ2人も?」
「私はこの町で暮らして来たからそれ程でも無いわ、でもビアンカは謎よねぇ~♪」
「ウフフ♪そうよぉ~♪女は謎よぉ~そして秘密が有るのよぉ~♪ライトが知らない私の謎?ウフフ♪どう?」
ヒャア!怖い!ビアンカは確かに家庭教師に来る前の事を話さないよな?
何があった!何を隠してる!
でも未経験だったよね?
男関係じゃない!やはり女の戦いとか!ヒャアー!こぇぇええ!
触らぬなんとかだな!うん!
転移して新たな伯爵領の境界に来た、相手はそんなの知らないだろうがね?
手付かずみたいだな?
じゃあ始めるか!ミスリルと鉄も沢山持って来たぞ!
じゃああの森からだな┅┅
山の中腹からで良いか?
こりゃ深いね?ヒトは入って来れないね~♪
ズズズゥゥウウ!ドシャーア!
ズゥウウ!ガシャーアァアア!
壁が地面から生えてくる?
厚さ15m高さ30mの壁がまるで生き物みたいに地面からそびえ出る
これは予め魔法陣を構築して作っておいた魔法?魔術だ!だから魔力は少しで発動する
鉱物錬成の陣と土魔法のウォール(壁)を合わせた魔法陣
それを上手く操り境界線に沿って建てて行く
マップに線を引いてそれになぞって行くだけだ
ドドドドッシャーン!
グググゥゥウウン!
ラインを引く感じで壁が走る!
そして5時間も走ると男爵領の境へと到達する
そこからは男爵領との境界を走る
結構曲がってるがこれは空から見たら壮大だろうな?
万里の長城みたいな感じで良いだろうなぁ~♪
食事も取らず面白くて建て続けた
そして4時間掛けてほんものの国境へと到達!
山の天辺だぁ!やりすぎだ!
ホントこんな山の上まで必要無かった┅┅┅調子こいた
さて!後は川を塞き止めたから開けないとな┅
それに道も塞いでしまったもんねぇ~♪
道は暫くは良いとして川を急がないと不味い!
男爵に叱られる!
森から流れてる大きな川はずっと先へと続き海へと流れ込んでる
それを塞き止めてる
壁の開口部はなるべく小さくしようかな?
それより川底をふか~く!ふか~く掘って流せば良いだろ
次は伯爵ん所だな┅┅なんだ?あの川をこちらへ向けるか?
そして男爵領へ流す?
う~ん┅┅湖とかしたら良くね?
あそこは岩が多くて耕作地にはならないしねぇ~♪
そうしよう!湖にして小さな川を男爵領の川と合流さしたら良い
じゃあずらしてこっち側に掘りますかね!
土と岩は空間収納してしまえ!
ここならあの開口部の前に付けられるな
ほれ!ここ掘れ!ここ掘れ!
わんわんワン!
ん?ちょっと大きいかな?
良いんじゃね?
じゃあそこは重力魔法で固めますかね?
『ちょっと!ちょっと!ライト!なにしてるの?』
「シルファ!ここに湖を作ろうと思ってね?あの川をこっちに流して溜めるんだ!
そして向こうへと小川を流せば完璧だろ?」
『う~ん?それで良いのかな?そうだ!専門家に聞こうよ!
スッゴい専門家よん♪ライトも気に入るからね!待ってて!』
ありゃ?行ってしまったねぇ~?
専門家?誰だそりゃ?
まぁ続けましょ!ホイ!ギュギュっとな!
ふぅ~底はカチカチだな┅
これなら水は染みないだろうな
ふう~空が高いなぁ~
それに青が深い色だなぁ┅┅
綺麗だなぁ┅
『┅イト!ライト!ライト!起きて!もう!起きろぉ!』
「ああん?シルファ?┅┅寝てたのか?ファア~」
『馬鹿ね?こんな所で寝ないでよ?魔物に喰われるわよ!
ほら!専門家を連れて来たわよ』
「誰?専門家?」
『ウフ♪初めまして!ウンディーネよ?ここが湖の予定地ね?
あの川┅┅そうねぇ~ライトだったわね?
じゃあここを柔らかくしてくれない?』
「どうもぉ~ライトです┅けど┅
ウンディーネさん?なんですか?その格好┅┅┅?
ハダカですか?」
『バ、バカァ!精霊はこんなだって教えたでしょ!ウンディーネ様は水の大精霊様よ!
その衣が服なの!何がハダカよ!バカァ! ポカポカ!』
「イタタ?分かったよ!でも透けておっぱいが┅」
『ウフフ♪仲が良いのね?
驚いたわ~♪シルファが言う通りね?見えて話せて触れるって凄いわね?
ヒト族?う~ん?なんか違うわね┅┅┅この薫りと魔力?
神気と神格が有るのね?マナが滲み出してる?
これは世界樹に聞かないと┅』
世界樹?やはり有るんだな
エルフ国かな?
「世界樹ってエルフ国に有るの?」
『知ってるのね、エルフ国とあの森の中心地よ』
「へえ~2本?3本だよね?確か別の大陸に大きな世界樹が1本」
『それも知ってる┅┅何者?』
「アハハ、ヒトです!」
『何を冗談ばっかり言って!
ヒトな訳無いでしょ♪
まぁ良いわ、じゃあその柔らかくした所から水を湧かせるわよ』
そう言うとその場所へスゥーと入って行った┅┅精霊だもん
こわっ!幽霊みたいだったぞ!
すると┅┅ポコポコポコ┅シュシュシュ!ジュバーン!
シャア!シャア!
ヒャア!水が吹き出した!
ヤバ!濡れる!
「シルファ?なんかすげぇ事になってっぞ?」
『うん┅┅ウンディーネ様ってしれぇ~っとやって仕舞うのよねぇ?それで困るんだけど┅』
「やってって?やらかすのか?」
『そう!それ!』
はぁ~やらかし大精霊かぁ┅
これどうすんだ?下は大河になるんじゃあ?
『どう?良いでしょ♪』
「イヤイヤ!これ水が多すぎ無いか?」
『大丈夫よ♪時期に治まるわ
出だしだけよ、あの川を繋げるのね?私がやるわね?見てて』
川へと吸い込まれ水が向きをこちらへ変えて流れて来る
そして合体!チョロチョロと流れ込んでる
『後は放って置けば川と湖として機能するわ
私の場所には最適ね♪』
「私の場所?」
『ええ♪私は水が無いと現れる事ができないの、ここはとても良い場所よ』
「それなら良いけど?ここに住むの?」
『違うわよ、住むなんて無いのよ、ほらアナタの屋敷近くの池とかあの森の奥の湖とか水が有る所へ瞬間移動するのよ♪』
「そうなんだ?森の奥に湖が有ったなんて知らなかったな
今度行ってみよう」
『あそこは魔物が多いわよ
それも狂暴なのが沢山よ、でも神獣とか良く来るから面白いわよ』
「神獣?フェンリルとか?」
『フェンリルも来るわね、他にも来るわ
ドラゴンも水を飲みにね?ウフフ♪』
近くにそんな所が┅┅ドラゴンかぁ┅
でもウンディーネって凄い美人で超グラマーだな!おい!
鼻血ブーだよ!でも?お股はツルツルなんだな┅┅無性ってのか?
シルファもツルツルだし
精霊には男女が無いし生殖器が無いんだもんね
でもおっぱいやお尻は魅力的だよなぁ┅良い感触だろうな┅
『ライトはここの主なの?』
「ああ、あの壁のこっち側は全部俺の領地だよ
今は整備中だよ、だから湖を作ってるんだ」
『へえ~広いわね?他にも湖とか作らないの?』
「今んとこ予定は無いなぁ」
『町の中に池とか?泉とか?どう?』
「町の中?町には広場に噴水が有るけど?そこを泉とかするの?」
『それ良いわね♪町中に泉って安らぐわよ?』
「どうしたら?」
『今流してる水を止めてくれたら良いだけよ、用水路の水でしょ?汚いわよねぇ~♪
泉なら湧き出たのだから飲めるわよ』
「じゃあお願いしま~す!その泉の水を用水路に流そうかな
生活用水も助かるよ」
『水が止まったらやっとくわ
アナタとは永く付き合えそうね?』
「ええ!そうだと良いね?アハハ♪」
水の大精霊とお近づきになって
友達?にもなれた♪シルファに感謝!
作った湖はもう満面と水を讃えてる
小川もいつの間に流れて開口部の方へ流れてる
うん!良い眺めだ、それに川の音や水が流れる音は気持ちを落ち着かせる┅┅良いなぁ
この湖にキャンプ場を作ろう!
そしてたまに来て水浴びしたり釣りしたり遊んだら楽しいだろうな
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