第6話



「……、分かっているのにね」




死ぬ事は平気なのに、



瑠璃達は、何よりも変化を一番に恐れている。




それ故、紫龍の側にいる事で、“何か”が変わっていくかもしれない事実に怯えてて。




誰もが不安定になっている。




分かっているのに、彼等の不安を取り除く事は、今はまだ出来ない。



「っっ、」




ぐっと唇を噛みしめる。




それでも、まだ紫龍から離れられない。




ーーーー目的を果たす、その日まで…。

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