第5話
そう、分かって、
理解していても、離れられないのは、お互いの存在に依存しているからか…。
「……手離せないよ…」
自分達の欠けた心の穴を埋める為にも、これからも騎士達は瑠璃の側にいるだろう。
勿論、自分も。
きっと、彼等を手離せない。
そして、それを。
醜い願いさえも。
「許してくれるんだろうな」
くすりと笑みが零れ落ちる。
それを嬉しいと感じてしまう自分は、やはりどこか異常なのかもしれない。
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