第4話



「最低だ」




零れ落ちた自嘲は、自分自身へのもの。




浅ましさに吐き気がする。







こんなにも、


自分は貪欲な生き物なのか。




「っ、それでも…」




どうしようもない思いが、


夢がこの胸の中にある。





譲れない願いだって。





同じ闇を抱えた瑠璃達は、分かり合う事は出来るけど、お互いの傷を癒す事は出来ない。





……だって、それを誰も望んでいないのだから。

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