第9話 魔獣の森でチョメチョメ!
魔獣の森の奥深くへと進む僕たち。シーヤの計算では森を抜けて未知の場所にたどり着くには十五日〜十七日ぐらいらしいんだ。
「ジータ、前方にシャドウ·ウルフだ!」
「オッケーッ、僕とセーナに任せて!」
「「
もうね、どんな魔獣も愛のローションにかかればイチコロだよ。まあ、死ぬわけじゃないんだけど、どんなに立ち上がろうとしても立ち上がれなくなるから簡単にとどめを刺せるんだ。
「とりあえず牙と爪と毛皮が買い取って貰える部位だから、解体しよう。ショーキ、タマキ、頼むな」
タマキの運搬士はレベルが上がると色々な技能が増えたんだけど、その中に解体もちゃんとあったんだ。なので魔獣の解体はショーキ、タマキのペアにいつもお願いしてるんだ。
僕たちが手を出すと売り物にならなくしてしまうから……
それと、魔獣についた愛のローションは僕やセーナが無くなれって思えば直ぐに消えるようになったんだ。だから、ローションまみれの毛皮を売る事にはならないんだよ。
まあ、未知の場所にも人が居るだろうと思って解体してるんだけどね。後はショーキが何かを作る時に役に立つかも知れないからね。ショーキは魔力を利用して物を創造出来るけれども、素材があればその分の魔力消費を抑えられるから、手に入る素材は手に入れるようにしてるよ。
こうして目の前に現れる魔獣たちを難なく倒して素材をたくさん手に入れながら僕たちは森の奥へ奥へと進んでいったんだ。六日目にはシーヤ曰く森の中心部だっていう場所にたどり着いたよ。
「いや、驚いた。俺の予想よりも早く進みすぎだろ!?」
「そうなんだ! やっぱり野営しながら
そう、僕たちは魔獣の森の中でも夜はちゃんと野営をしている。というかぐっすりと寝ているよ。野営地と決めた場所を中心に半径十五メートルの範囲に
滴るロウソクの方に引っかかってるのは素材も取れないけど、愛のローションの方はとどめを刺して素材を取り放題なんだよ。
「あ〜…… まあ、そうだな。それが一番かもな」
シーヤはまだ恥ずかしいという感情があるみたいだね。僕やショーキのように慣れればいいのに。
まあ余計な事を言うとショーコに怒られるから言わないけどね。
こうして順調に進む僕たち。中心部を越えて先を進んでいく。
歩くこと二時間で、
「少し早いけど思ったよりも早く進んてるし、ここは場所も良さそうだからここに野営地を作って休むのが良いと思う」
シーヤが少し開けた場所でそう言った。僕たちはシーヤの判断に全幅の信頼を持ってるから直ぐに頷く。
そして今はテントじゃなくてショーキが作ってくれた小屋を三つ、僕のアイテムボックスから取り出したんだ。
この小屋は凄いよ。タマキの運搬士の技能の一つ、空間拡張によって外から見れば掘っ建て小屋に見えるけれども、中は3LDKだからね。そして、僕とセーナの
「それじゃ、お休み〜。今日は
僕がそう言って家に入ると、セーナが
「ジータ、今日は
と少し悲しそうに言ってきた。だから僕は満を持してこう言ったんだ!
「そうだよ、セーナ! 今日は
断られるかもしれないと思いながら勇気を出してそう言った僕にセーナは抱きついてきた。
「嬉しい! やっと、
うん、ホントはもっと早くしたかったんだけど、僕がセーナのあられもない姿に慣れるまで時間が掛かってしまったんだ。
もしも、慣れる前に
でも今ならば、大丈夫! ちゃんと理性を保って
翌朝、前よりもずっと仲良くなった僕とセーナを見て四人から突っ込まれた。何よりもセーナが内股で歩いているのがいけなかったんだけど……
「お前らヤッタな?」
(シーヤ)
「
(ショーキ)
「セ、セーナが、セーナが…… 大人の階段を!」
(ショーコ)
「とうとう我慢出来なかったんだね」
(タマキ)
「ヤッテないよ、失礼な!!
「そ、そうだよ、みんな! ただちょっと、お尻で……」
「シーッ、シーッ、それは言っちゃダメだってセーナ!」
けれども時すでに遅し……
「
(シーヤ)
「
(ショーキ)
「お、おヒり!? やっぱりお、大人の階段を…… でもシーヤが望むなら……」
(ショーコ)
「あ、そっか! お尻なら
(タマキ)
ああ、後でシーヤとショーキに自慢しながら教えようと思ってた計画が…… まあ変に隠し事をするよりはいいか。
僕はそう気を取り直してシーヤとショーキをチョイチョイと手招きした。セーナはセーナでショーコとタマキと少し離れた場所で話をする。
「お、おい、ジータ、ホントにお尻で、その、ヤッタのか?」
「で、どうだったの、ジータ?」
まあ本当はそんなつもりは全然なかったんだよ。でも
お風呂場で愛のローションを使ってセーナと
で、背後に回ってその体制になると僕のいきり勃つチョメチョメはセーナのプリンとしたお尻に当たる。
あまりに気持ち良いから動かしても良いか聞いたらそれにも快諾してくれたセーナ。
最初はお尻の割れ目にスコスコしてたんだけどね…… セーナが気持ち良さに段々と前のめりになるもんだから…… で気がつけばヌルンって感じで……
そこからはあまり言いたくないんだけど、気持ち良すぎて頭が真っ白になって…… 気がつけばセーナのお尻の中で果ててました。
っていう話をシーヤとショーキにしたら二人とも前屈みになってたよ。
「あ〜、その、何だ、ジータ…… あ、愛のローションって俺たちでも使用できるのか?」
「ジータ、何か欲しい物ない? 今なら何でも創るよ!!」
「ハイ、ドウドウ! 二人とも落ち着いて。僕が親友の二人の事を考えないとでも思ってるのかな? ちゃ〜んと昨夜のうちに用意してたよ。はい、コレ」
と僕は竹筒を二本取り出して二人に手渡した。
「使う時はお風呂場にしなよ。二人は僕やセーナみたいに愛のローションを消せないんだから、
「分かった! 有難う、心の友よ!」
「ジータ、それで、お尻だと
「うん、そうだよ。ショーキ。僕もセーナもレベルダウンしてなかったから大丈夫」
そう話をしながらも僕だけは女子たちの方からショーコやタマキのキャーッという押し殺した声がちゃんと聞こえていた。
「いい、二人とも。ちゃんとパートナーの意見を尊重して、了承を得てからするんだよ。これからもずっと一緒にいたいならね」
「「勿論だ(よ)」」
翌々日から、女子たちがちょっと内股歩きになり、進行速度が遅くなったけど、僕たち男子は誰も文句を言うことはなかったよ。
文句を言える立場じゃないからね…
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