第1話 ちょっ、待って! 今はマズイ!!

 僕は藪神次太やぶがみつぎた。流星中学に通う三年生だ。

 今年も早くも10月になった。高校受験が間近だけど神様のお陰なのか頭だけは良い僕はどこの高校を受けても合格間違いなしと担任と学年主任の先生から太鼓判を押してもらってる。


 そんな僕は学校を終えて自宅にいる。自宅には僕しか居ない。父さんも母さんも仕事で出かけていて、帰ってくるのは僕が寝てしまってからだ。

 父さんも母さんも特殊な仕事をしていて、夕方4時過ぎに家を出て、午前1時過ぎに帰宅する。

 何の仕事かは知らないけどね。


 なので、現在午後5時半。家には僕しか居ないので、自室にて僕は最大限に妄想を膨らませて自家発電に励んでいたんだ。


「くっ、うっ、せ、聖奈さん! 素敵だよ! 出すよ! 君の中へ! 僕のありったけをっ!!」


 妄想も最大の山場を迎え、僕もこれ以上は持たない逝くーっ! という時に、その現象は起こったんだ!


 僕の横になっていたベッドが光り輝き、そして……


 目の前には妄想してた聖奈さんが下半身をむき出しにして、チョメチョメに僕があげたシャーペンをちょびっとだけ入れてるあられもない姿があった。


 それを目の当たりにした僕はそのまま果てた。妄想じゃない目の前の現実をその脳裏に確りと焼き付けながら、


「聖奈さん!! くうっ! 逝くーっ!!」


 叫んで僕は果てた……



 私は金神聖奈かなかみせいな。流星中学に通う中学三年生。

 私は隣の席に座る次太くんが好き。頭が良くていつも紳士で、運動も出来て、優しいの。

 そんな次太くんとお付合いしたいと思って私も運動は苦手だけど頑張って出来るようになったりしてた。幸いだけど勉強はそれなりに出来たから、次太くんが受験する予定の高校は私も受けて合格出来ると先生からは言われていた。

 次太くんの受験する予定の2校? ちゃんとどこを受けるのか聞いたら教えてくれたんだよ。


 そんなある日、私は筆入れを忘れてしまって困ってたら次太くんがシャーペンをくれたの。


「僕はまだ2本持ってるから聖奈さん。これ上げるよ」


 って。このシャーペンは私の宝物! ううん、次太くんそのものなの。


 その貰ったシャーペンで私は自家発電に励んでいた。シャーペンの消しゴムの所で優しくチョメチョメをなで上げて高まる私。


「ああ、ダメ、次太くん! そこはまだ、私たちには早いわ!」


 口ではそう言いながらも私の手は止まらずに次太くんを少しだけチョメチョメに迎え入れてしまう。


「くっ、ううんっ! ああっ! ダメなのに、ダメなのにーっ!! ああー」


 もう少しで果てそうという時にその現象は起こったの。壁にもたれて座り込んでM字開脚していたベッドが光り輝き、そして……


 目の前には私の想像以上に逞しいチョメチョメを左手で持つ次太くんがいたの! 私はビックリしたけれども目の前の光景に更に興奮して、果ててしまったの。


「ああーっ! つ、次太くんのチョメチョメが!! 逝くーっ!!」


 僕たち二人が同時に果てた時にその笑い声が辺りに響いた。


『プッ! アーハッハッハッ!? いや〜、良いもの見させて貰いました! ホントに面白いね、君たち二人。藪神次太くんに金神聖奈さん。二人とも相思相愛だったって分かって良かったじゃない。お互いを思ってチョメチョメ自家発電に励んでる最中に召喚されるなんてタイミングとしては最悪かも知れないけどね。ププッ』


 声の方を思わず見る僕と聖奈さん。二人ともまだ下半身はむき出しのままだ。いつもなら一度果てると大人しくなる僕のチョメチョメは目の前に聖奈さんの下半身がまともに見えている所為かいきり勃ったままだったけど。


 僕たち二人を笑ったのはスケスケの服を着たとても綺麗な女性ひとだった。思わずガン見して脳内メモリーに記憶してしまう。


『あ〜、不思議そうな顔をしてるわね。とりあえず自己紹介するわね。私は女神セクサローネ。あなた達を召喚しようとしてるパイプカット王国がある星の創造者よ。あなた達二人の他にクラスメートっていうのかしら? その人たちも召喚されているわ。けれども召喚される途中で私はあなた達二人を時の狭間に呼び込んだから二人はここにいるのよ。二人にはちょっとしたお願いがあるのよ』


 僕も聖奈さんもその自称女神のセクサローネさんをマジマジと見ている。僕はその姿を脳内メモリーに更に焼き付けようと。聖奈さんは僕が凝視してるセクサローネさんを睨みつけるように。


『フフフ、良いわぁ。二人の目線に私のチョメチョメも濡れそうよ。とまあソレは置いといて。二人へのお願いは召喚された私の創造した星で愛を育んで欲しいのよ。私の創造した星では愛が少ないの。だから二人に愛の力を補って欲しいのよ。よろしくね』


「あ、あの! 愛を育むって言われても僕たちまだ十五歳で、子供が産まれたりしても育てたりは難しいと思うんですけど」


 僕がそう言うとセクサローネさんはニッコリと微笑んで僕たちに言う。


『大丈夫よ、次太くん。他のクラスメートたちもだけど、あなた達は召喚時に通る次元と時の回廊で着魔ちゃくまを得て現地人よりも強い能力を授かるから。生活していくだけの能力は間違いなく得られるわ。それにプラスして、あなた達二人には私からも能力をプレゼントするから。二人にはチョメチョメ総合技能職をプレゼントするわ!! どう? 凄いでしょ!? それと、更に私からの恩恵を! この恩恵は凄いわよ。チョメチョメ自家発電一回につき5レベルアップよ。但し、そう、但しよ。チョメチョメ子作り一回につき3レベルダウンするから注意してね。それと、レベルアップするのは二日に一回だからね。何事も制限無しには出来ないから、これは宇宙のことわりで定められてる事だからね。だけど二人で行うチョメチョメイチャイチャはノーカンよ。レベルアップもレベルダウンもしないわ。良かったわね。後はそうね…… チョメチョメ子作りは二人が心から子供を望まない限り聖奈さんは妊娠しないようにしておいて上げるわ。さ、私からのお願いとプレゼントは以上よ。あ、それとさっきのチョメチョメ自家発電をカウントして上げるから二人ともレベル5になってるわよ。それじゃ、二人ともクラスメートたちの元に送るわね!』


「えっ!? ちょ、ちょっと待ってください! 僕たち二人とも下半身丸出しで!!」


 僕の言葉に聖奈さんもハッとして、チョメチョメを手で隠す。


『ゴメンねぇ。それは私でもどうにも出来ないの。だから何とか誤魔化してちょうだい、じゃあねぇ!』


 僕は慌てて着てたTシャツを脱いで後ろから聖奈さんの下半身にかぶせたけど、プリンとした聖奈さんのお尻に僕のいきり勃つチョメチョメが当たってしまっている。けれどもそんな事はお構いなしに僕たち二人はクラスメートたちが召喚された場所に運ばれてしまったんだ……



※【作者より】

 誰が何と言おうともこの作品はR15です!

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