第3話

まるでここにいないような

空白を感じる

この透明はわたしのなんだろう


心でも思でもない

形のない静けさ

どこまでも落ちていく途中で

空の隙間にいつも黒が見える


ああ、きっとわたしだけ

この世界から一番遠い


それが何かかはわからない

でも確かに孤立して

どこにも行けない


宇宙を思わせる

この世界と

白になれない

食卓と


それはすべて暗転している

ああ、そうか、ここが最果て

ここがわたしの最期の思い出


この先にあるのは悲しい夢

それかどうしようもない現実


見てこようとした世界は

見れたことがなかった


それはまだわたしが未熟で

たぶん永遠に知れないことだと思う


世界に思うことはない

夢に描いたことも消した

それくらいすべてを失って


どうだってよくなるほど

世界を愛せない


ああ、そうだよね。

そうだった。


こんな世界にわたしがいる意味

それがあるわけない


だからここまで何にも熱中できない

何にも思い入れがない

それは意味することは

すなわち


わたしはいらないということ

この孤独さえ

わたしに味方しない

わたしさえ誰の見方も出きたことがない

だからきっとこのまま眠るだろう

どこまでも深い空の中に落ちて


闇を超えて黒くなり

幸せをしってさえも黒くなり

やさしさの中でも愛を感じないのだとおもう

だからそう

これがわたしだ。


この世界が生んだのは

こんなわたし


いいやわたしが生める世界は

この心の感受性はそれだけ

それさえ麻痺している

いいやそもそもまともな平均をしらない


どこに居場所があるの

どこにわたしはいるの

それさえ見たくない知りたくない


いいやどうだっていい

だからここまで私は求めるようで求めてない


喪失を味わうだけ

だからいいや

喪失だって受け入れてる

でもね、


やっぱりそうやって

間違えた色になることでしか

間違えを克服できないと

よりそう方向性が

やはりそういった孤独なんだと

思うんだ



だって悲しみしかないから

どこまで生きたってこの先はつらいから

幸せなんてないから

めったにどころじゃない


今までなかった

あったとしてもわからない

それがわたしを救ったことはない

ただ目に映る景色が


あたたかでも

そこにわたしは入れない

それくらい隔絶されて

こころが泣いてる

私も泣いてる

でも、やっぱり


うれしかった

そのとき見た世界は確かに

わたしの知る何よりもきれいだった


だけどそれは仮初

それはうそだよ

だって見ても見るだけ悲しくなるから


これが何かわからない

たぶんわたしは

何もわかってない

ただあたたかくされても

それがあたたかいとわからない


どこまでも押し寄せるんだ

涙が瞳が心が飛び出すほど

痛んでしまう


そうだよね、

ほらね、

わたしって、やっぱりだめでしょ


こんなにも救えない

こんなにも訳が分からない


そのものを知れない

そのままがわからない

だからずっとずっと

孤独を受け入れて

せめて痛みになれようと

受け身を勉強してる

だからやめて


しあわせをみたら

痛みがもっと開くから

それほど壊れてるの


ねぇねぇ。


もういいでしょ。


わたしはね、

やっぱり世界を好きになれない


だから、もう。

終わりだよ。


ありがとう。なんて言っても

信じないでしょ


でもね、さよならよりもつらい言葉はありがとうなんだ。


だからありがとう。


ありがとうね。


いつまでもわたしを不幸でいさせて。

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そっと放つ、そらの意味 茶渋るる葉 @tyasibu

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