この恋の終電は。
あびゃこ
第1話
私の友達は、かわいい。
目も大きくて、愛嬌もあって、髪が長い、優しい女の子。
『 へへっ、あーずちゃん! 』
「 花恋、 」
『 早くかーえろ! 』
「 うん。かえろっか 」
『 君かわいいね~!西校の子でしょ~? 』
『 だっ、誰ですか、? 』
『 俺とカラオケいこ~よ 』
『 わたし、この子と帰るので、! 』
勇気を振り絞って言ったあなたの事、みんなは頑張ってる、だとか、可愛い、だとか。思うのに。なんで、こんなに憎く感じてしまうのだろう。
「 、もう、いいよ。 」
軽く、発した一言だった。
『 あず、ちゃん、? 』
「 ちが、っ、ごめん、なんでもないの。早く帰ろ。 」
『 うん、 』
あー、ほんとに、自分が憎くて仕方ない。
こんなにも優しくて可愛い女の子のことを、素直に可愛いと思えないだなんて。
『 花恋に杏葉じゃん。なにしてんの? 』
「 は、隼人くん、 」
『 帰り途中~! 』
『 隼人くんは? 』
『 俺は今から健太ん家! 』
『 わ~!いいね、、! 』
「 そうなんだ。楽しんできてね。 」
『 おー!じゃあまた明日な~! 』
あー。ほんとにすき。だいすき。
くしゃっと笑う顔も、声も、私にも挨拶してくれる優しいところも、全部全部ぜーんぶ。大好きだ。
この恋の終電は。 あびゃこ @abyako
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。この恋の終電は。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます