第6話
そして次の瞬間、男が女に刃物を刺し、刺された女性は血を流し横たわる。
周りを見てみると血を流して倒れている男もいた。
いったいこれはどういうことだ。
考えて整理したいが中々理解が追い付けない。
何故、こんな状況なんだ。
冷静になるためにもう一度倒れている男女を見た。
男のほうを良く見ると、それは十年来の親友の姿だった。
そして思い出した。
親友に彼女を盗られたことを。
恋人が浮気をし、親友に気持ちが移ったので
別れてほしいと泣きつかれて頼まれた。
そんな恋人をみて逆上し、親友と恋人を殺害してしまった。
そこまで思い出した途端、現実の世界に引き戻された。
女性が心配そうに「平気、急に倒れたから心配したんだけど。」
自分は女性に大丈夫と言い、二人を見てから
「すべて思い出しました。自分は親友と恋人をこの手で殺害したんです。自分も人殺しでした。」
そう、二人の目の前で告白すると、ガチャリとドアの鍵が開く音がした。
記憶喪失になった男 @satogo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます