第3話
どれくらい時間が経ったのだろう、この部屋には時計がないから感覚が分からない。
二人を見てみると、だいぶ落ちついた感じになっているので声をかけることにした。
「お二人は一体何をしたんですか?」
老人は一呼吸してから話し出した。
「そうだな。此処でずっとじっとしていても何も状況が変わるわけでもない。もう二十年も前になるかな。あの日はいつもより仕事が多く帰る時間が遅くなった日だった。家に着いた時、妻が強姦されていてね、その姿を見た瞬間我を忘れて気が付いたら血まみれになって横たわっている男を見下ろしていた。妻と話し、男の死体を庭に埋めることにした。ただ、妻はその数日後に精神を病んでしまい、自殺したがね。」
老人は話し終えると、一息いれて
「君達にもそんなことがあるんじゃないかね。私は罪を話した。さぁ、聞かせてくれ。」
そう言いながら座りなおした。
女性は自分を見てから
「確か記憶喪失なんだよね。そしたら私が話すか。」
女性は深呼吸をしてから話し始めた。
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