第117話

心は正直だ。




付き合うことはできたとしても、



1番好きな人とでなければ、やっぱりその先を望むことなんて出来なかったんだ。


















「ーーー浅見先輩以上には愛せないって」











そう、最初から言われていたのに。








この人のそばにいられるのなら、同じ想いを返されなくてもいいって思ってた。






2番目でもいい。




たとえ僅かでも私を愛してくれたなら、きっと幸せになれると思ってた。





あのときは、本気でそう思ったんだよ。










・・・・それなのに。





いつからこんなにも私は欲深になってしまったんだろう。





希和の1番になりたいと、




私だけが愛されたいと、強く願うようになってしまった。





絶対に重なることなんてない想い。






私が強く求めてしまった時点で、




きっと私たちに同じ未来はーーーー・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る