第二章

第22話

「アユ!こっちこっち!」





受付を済ませ待合室へ入ると、一番隅のテーブル席の女性グループに手招きされた。




千花と眞理と乃莉香だ。




「久しぶりだね、みんな!元気だった?」



「元気、元気!アユと会うのは一年振りくらいじゃない?」



「アユ、全然こっち帰って来ないんだもん。冷たいなぁ」



「うん、ごめん。それ昨日お母さんにも言われた」



「あははっ!だろうねー」




高校卒業後は、こうしてみんな集まってはなかなか会えなくなってしまったけれど、こうして久しぶりに顔を合わせれば、すぐに昔に戻ったように話せるのが嬉しかった。



大学は地元だったけれど、卒業後は東京に出て今の会社に就職した。




理由は・・・何かを変えたかったから。

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