第23話
「愛子、綺麗だったねー」
「もう泣いてたけど、披露宴でもまた泣いちゃうんじゃない?潤一も泣きそうだったよね」
「けどまさか潤一と復縁するとわねー」
「再会してすぐ結婚決めちゃったのって、やっぱりお互いに運命感じたのかもね」
教会式を終えて、披露宴会場で暫しの団らん。
指輪の交換のあと、涙が止まらなくなった愛子の頬を、潤くんが必死に拭ってあげていたのが印象的だった。
微笑ましく思う気持ちと同時に、結婚式にそぐわない少しモヤモヤとした感情が湧き出た。
こんな気持ちになるのなら、お見合いでもして私も早く結婚したほうが良いのかもしれない。
「ねぇねぇ!あれって・・・」
「えっ!嘘でしょ!?本物!?なんでこんなとこにいるの!?」
私たちの円卓テーブルの背後から、女の子同士のざわめき声が聞こえた。
後ろを振り返らずに、会場を見渡してみると。
ーーーなんで、いるの。
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