第12話 バカップルが一日離れて過ごしてみた 三時限目

 三時限目は国語だった。授業の内容は川柳だった。


 今ならモモ関連でいくらでも思いつく。


「最初に思いついたのは宮崎だな。言ってみろ」


「距離置かれ 今日一日 生殺し」


 俺が答えた後、クラスの空気は微妙な雰囲気に包まれていた。俺的には現状を川柳に込めただけなのだが。


「つ、次は……音海か。言ってみろ」


「あの頃の 素直なあたしに 戻りたい」


『おおっ』といろんなところから感嘆の声が聞こえてくる。シンプルながら良い川柳じゃないかモモ。


 そうくれば答えねばなるまい。


「つ、次! 宮崎かぁ……どうぞ!」


「いつまでも いると思うな 恋人が」


「そうだよね あたしの傲慢 ごめんなさい」


「それならば いつもどうりに 睦み合おう」


「アオたんが それでいいなら ハグしよう」




「川柳で二人の世界に入ってるんじゃねえ!」



◇バカップルが一日離れて過ごしてみた生活。半日で終了。

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