席替えの度に隣になった女子の高感度が爆上がり。学年が上がっても隣になったが、そろそろあなたとの子供が出来てもおかしくないと言ってるんだが?
琉水 魅希
第1話 おかしな女がまた隣になった
「ねぇ、貴方と1年の時からずっと隣の席なんだけどさ。そろそろ子供が出来ても良い頃だと思うんだけど。」
隣の席の女子生徒、
長い黒髪とキリっとした視線と綺麗な姿勢は、俗にいう委員長の見た目をしている。
実際に成績は上位で、クラスの生徒達との仲は良い。
あくまでそれは俺の主観での話ではある。
そんな四月一日の言う隣の席云々であるが、学年の最初が隣の席というのは分かる。
あいうえお順で席が決めらるため、隣もだけれどそれが近くなるのは仕方がない。
俺は
この四月一日さん、名前が
苗字と名前でややこしい事この上ないからな。
そして男子18名、女子18名のクラスでお互いの苗字が最後だから、学年の最初が隣というのはよくある話だと思う。
しかし、席替えの度に隣になるのは何の因果か。
学期ごとの席替えではくじ引きによって決まる。
高校にもなって席替えというのは微妙ではあるが、交流を深める目的と言われては仕方がない。
そしてそのくじ引きの度に、何故か隣席となってきていた。
この一年、隣席故の会話くらいは確かにあったが、だからと言って特に仲良くなるイベントとかなかったような……気はするんだけど。
「それで質問なんだけど、なんで子供出来ないのかな。」
待って。それ絶対あのゲームの影響だろう。
戦争中ユニットをずっと隣に置いてると勝手に仲良くなって好感度が上がり、第二部に変わる頃には一番仲の良い相手との子供が出来ていて、第二部のキャラになるってやつ。
「出来るわけないと思うよ。俺達席が隣ってだけでナニもしてないじゃん。」
四月一日さんは、他のクラスメイトには恐らく見せた事ないだろうという表情を返してくるけど……
「え?って顔されても困る。四月一日さん成績良いのになんで知らないの。というか、なんでそんな好感度高いの?」
俺には四月一日さんからの好感度上昇の理由がわからない。
そりゃ消しゴム貸したり、教科書を見せたり見せてもらったりくらいはあるけど。
すると四月一日さんは、さっきよりもさらに困惑顔を見せてくる。
「え?って顔をさらに強くされても困る。」
「そ、そんな……あれだけ色々イベントあったのに……あれだけ何度も私の子宮をきゅんきゅんさせていたのに……」
「いやだから、なんで?って顔されても……」
「それじゃぁ、今からこの1年間の事を順番に思い出していこ?」
仕方ないので、四月一日さんに言われて回想する事にする。
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