第41話
飲み物をお供に、懐かしい話に花を咲かせた。
「雪は彼氏出来たの?」
そしていつしか話の方向は恋愛へと。
桃のダメ彼氏の話をひとしきり笑いながら聞いた彰は、次に私へとその話題を振る。
「そんな余裕無いから」
「仕事忙しいんだったな、そういえば」
彼氏と聞かれて、何故か脳裏に浮かぶ早乙女さん。もちろん彼氏ではなければ、好意を寄せているわけでもない。
それなのに、何故?と、頭の中で疑問符を浮かべる。
「でも隣のイケメンと最近仲良さそうだよね」
案の定桃が早乙女さんを話題に出した。
イケメン?と興味深そうにする彰だったが、母からまだ帰ってこないのかという連絡が入ったことにより中断される。
「ま、ただのお隣さんだよ」
そう、ただの、お隣さん。
自分で言ったのに、どうしてなのか、心がチクリと傷んだ。
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