カフェから帰って来て、洗濯物を取り込む為にベランダに出る。物騒だから2階にしなさいと言われたのに、僅差で安い1階にしたせいか、洗濯物はいつも浴室乾燥。

　だけど今日は、桃も泊まっていた為、多くなった洗濯物を外に干したのだ。

　「 …あれ？」

　「どしたの？」

「桃、洗濯機の中、残ってないよね？」

「 …ないよ。何かあった？」

洗濯機の中を確認した桃が、歯ブラシを加えてベランダにやって来る。

　いくら探しても落ちていない。干していた場所にも無い。外にも落ちていない。そして無くなっていたのは、

　「下着盗られたかも」

「うげ」

そう、下着だった。

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