最悪の中に一欠片の希望を

 現代を生きる人の運の悪い一日を描いた物語。
 悪いことは何故だか連鎖する。しかしその中に幸運を一つでも見つけられたのなら、明日を生きる活力になるのかもしれない。
 主人公に自分を重ね合わせて憂鬱な気分になるかもしれないが、終盤の一つの幸運で、ただの憂鬱な物語では無いように思えた。
 かなりの人が共感する点がある作品である。