転生魔法少女ルナ参上〜魔界帝国皇女ラーニャ姫の決死の魔法少女転生ストーリー

第1話 この世の理を超える存在

　魔界帝国皇女ラーニャ姫は追われていた。追っているのは魔界帝国女帝ジュリエ・ド・カッティーノの仕向けた暗殺者だ。

「ラーニャ姫殿下、ここはわたくしにお任せください。姫殿下は早くスターシャ様のもとにお急ぎください」

騎士団長ゲドルフが敵の暗殺者の攻撃を凌ぎながら、ラーニャ姫に先を急ぐように求める。

「すまぬ。ゲドルフ。お主も必ず来るのだぞ」

「ラーニャ姫殿下。ご武運を」

ラーニャ姫が聖域の丘を駆け上がっていくと小さな小屋が見えてきた。

「あれね」

ラーニャ姫がその小屋の入口まで来ると扉がギイと開いて、老婆が出てきてラーニャ姫にこう言った。

「覚悟はできたかい」

「ハイ。もう、それしか生き残る術がないのであれば致し方ございません」

「そうかい。この世の理を超える存在への道は厳しいぞ。なんせ、あいつは気性が荒い上に気分屋だからのう」

「わかっております」

しばらくして、その小屋のベットに横たわっって眠る青い肌をした少女の姿あった。