電子

光の満ちた部屋の中を

一歩を確認しながら歩く

思い出 記憶 日記

人々の抱える物


本を抱えてその場所を出る

火の海の中に本を投げ捨てた

いらない情報を処分する


淡い世界に包まれる

夢の中の記憶を辿る


感情や願い、魂が

収束して本になり

未知なる世界へ溜まっていく


私は底を観測する

今日も、明日も、その未来も


全てを語り終えた本は

火の中に沈み消えていって

塵になってどこかへ行く


儚い幻を追いかけて

それは電子に変化して

人は未来を

自分の存在を探しに行くのだ

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