第98話
「飽きたって、俺が?沙良を?」
「うん。」
「冗談でしょ。」
「だって……、だからアタシ自身がてっきり変な夢を見てるんだと思ってた。」
アタシは俯いて首を傾げた。
リオは隣で笑い出す。
「ひどい、アタシ真剣に悩んだり……したんだから。」
「うん、分かってる、ゴメン。でもひとつ教えて欲しいんだけど。」
リオの言葉にアタシは顔を上げる。
すると、二人の肩が触れるか触れないかの至近距離で、
「沙良の夢の中の俺はどんなオトコなの?」
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