第91話
23時、入浴を済ませたリオが不思議そうな表情をしてリビングに入って来る。
「沙良、まだ起きてた?」
リオは乾かさずに出てきたのか、髪はまだ生乾きだった。
ソファに座るアタシはそれだけでちょっとドキッとした。
「……今日はまだ眠たくなくて。」
なんて、嘘。
本当は凄く眠たくてたまらない。
カフェインなんてもう体内から消え去ってしまったような感じさえする。
「……そう、でも明日からまた仕事でしょ?」
そう言いながらリオはアタシの隣に座った。
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