第88話
「ごめん、怒ってる?」
「え、どうして?」
アタシが聞き返すと、リオは少し困ったような表情をする。
「だって仕事だし、気にしないで。」
彼の仕事の大変さなんてはっきりとは分からない。だけど重要なポストに位置づけされてるのは父から多少聞いているから無理は言えない。
「凄く物わかりの良い事言うんだねぇ、」
……?
そう言ってリオは腕時計を見る。
「あ、そろそろ出る。帰りは遅くなるかも、先寝てて。」
アタシの髪を撫でると、それだけで満足そうに彼は笑って部屋を出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます