第64話
アタシが取り乱してもリオは何処か冷静だった。
「沙良も浜崎部長も勘違いしてます。」
「え……?」
勘違い?
「今回の事は、すべて俺が浜崎部長に仕掛けたものです。申し訳ありませんでした。」
父は困惑していた。
「諏訪君、話がよく分からないんだが……。」
アタシだってよく分からない。
リオが父に仕掛けた?このお見合いを?
それが彼に何のメリットがあるの?
「沙良……、」
「は、はいっ、」
不意にアタシは名前を呼ばれて彼と視線を合わせる。
「謝らなければならないのは君を好きになった俺なんだ……。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます