スペシャルラブ 6

第42話

――――……


「諏訪マネージャー色々手伝ってもらってすみません。」



「いいえ、各部署をフォローしていくのが自分の仕事ですから。」



浜崎部長は医薬研究の部長をしている。


だから、


俺は接点を見つけてはそこへ掛けつけていた。

かといってそんな事をしている余裕なんて自分にはなかったのだけど。



「浜崎部長、敬語は止めてくれませんか?」



そう言うと彼は少し躊躇するような表情をした。



「たとえ貴方が私より年下で子どもと同じ年頃であっても立場が全く違いますからね。」



とても律儀な人で、浜崎沙良と何らかの関わりが欲しいと思う俺に彼は他の社員のようにはなかなか扱ってはもらえなかった。

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