第41話

「……浜崎さん、」


肩まで緩くパーマをかけているその人は確かに見覚えのある女性だった。


浜崎沙良。



高校1年の時だけクラスメートだった。



浜崎さんは自分の父親に溢れんばかりの笑顔を見せ、仲睦まじくビルから出て行く。



可愛い雰囲気はあの時のままだった。


何気に彼女に好意を抱いていた事を思い出す。


まだ恋とかに疎い時期だった――――。

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