第19話

頬で感じるリオの体温はシャツ越しでも温かかった。


アタシの心臓は半端なく動悸が酷い。


だから息をするのも苦しいと思った。



「リ、リオ!?」


アタシは彼から離れようと胸を押す。


なんでこんな展開に!?


アタシ達には色っぽい出来事なんて起こらないはずなのにっ……。



「思ったより手強そう、」


「え?」


リオの声にアタシは思わず顔を上げると、

バッチリ彼と視線が合ってしまって逸らせずにいると……、



「そろそろ寝不足で死にそう……」



そう言ってリオはアタシの唇に触れた――――。


     前篇  END

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