ウガヤフキアエズ朝日本の主により、一件落着
その時、ウガヤに手裏剣を投げる人影があった。
「日輪盾!」
光の霊力で作られた盾で防ぐ。
「わたしが今から照らしてみせよう。君のまがつひを我が光で消し飛ばさんがために!
ドキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!
光輝くエネルギー波が忍者を消しさる。
「オレは夢でも見てるのか?」
永倉新八がうめく。
「あれが日本の神です……神が表に出張りすぎると人の自立心を育たせるのに障害にしかならないっていって普段表には出てきませんけどね」
「へぇ…………剣術いらねぇじゃん、あんな真似できるんなら」
「そうでもないですよ」
「ふ~ん…………」
「男の天照の次に
「ほぉ~、あの実用性あんのかって太陽のデザインの剣」
水鏡冬華は、半分呆れた様子で
永倉新八が生返事を返す。
「あのにーちゃん人生で失敗した事なさそー」
「そうでもないですよ」
「うそだぁー」
「ホントです。『お金という概念を作ったのは大失敗だったな。あれのせいでわたしの王朝が滅んだようなものだ』っていってましたから」
ウガヤにも失敗の経験はある。
「
桜雪さゆが水色の十二単を見て呆然と呟く。
瀬織津姫はウガヤを見て笑顔で起こっている。
「あまりエネルギー波とか出さないように。下界の皆さんびっくりするでしょう?」
「あ、すまん。母上」
ウガヤがわるーいわるい程度のノリで謝る。
「さ。帰りますよウガヤ」
「え。ちょっと待って! ちょっちょっちょっ――」
首根っこ捕まえられてウガヤが引きずられていく。
「す、すまん! 水鏡の女に桜雪に
瀬織津姫とウガヤは天へ飛び立った。
「行っちまったなぁ。お母さんの方、母にしては若すぎねえ? って思ったんだが」
呆然と永倉新八がうめく。
「そーですね。竜神ですから。竜宮城の主、瀬織津姫」
呆然と水鏡冬華がうめく。
「へ~」
水鏡冬華に生返事を返す永倉新八。
「…………」
雪女の
「…………う~ん、ウガヤ様にはかなわないなあ」
桜雪さゆが、素直に負けを認め、飛び去った方向を見る。
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