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とても興味深いお話に触れられて、面白かった!
「構え」というテーマで、ここまで骨太で、それでいて繊細な世界観を組み上げている。その手腕はさすがくれはさん。しっかりとした世界の基礎があるから物語が生きている。
面構えが現れない「俺」の心情描写は読み手をぐいと引きつけて、ぱあっと目の前のモヤが晴れる瞬間にこのお話の芯を見せつけてくれる。モヤが消えたんじゃなくて、俺が一歩前に出ただけ。でもそれでもいい。それでいい。
もっと読みたいってところで終わるのも逆に気持ちいい読後感です。良いお話読めました!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
面白かった、というお言葉が何より嬉しいです……!
「面構え」という風習のある世界観、ちゃんと興味深く書けてるなら嬉しいです。このお話の世界はある意味主役でもあるので。
そう、靄は現れたんでも晴れたんでもなくてずっとあって、単に「俺」がそこを踏み出して見渡せるようになっただけなんですよね。そういうイメージです。
こちらこそ素敵な感想をありがとうございます!
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ひとり周囲と違う居た堪れなさはわかる気がして、でもそこから外に出る勇気もなくて……
でも彼の違いはもっと大きなものの違いだったのですね。今は人ではないものに近づいて、それが幸せならよかったのかもしれません。村にとっても、彼にとっても。
面構えという構え、面白かったです!!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
彼自身、彼方に近づいたことで以前の苦悩はもう忘却の向こうのようです。此方でのあれこれに完全に興味を失ったというか……。おっしゃる通り、彼は人でないものに近づいてしまいましたが、きっと、彼にとっても村にとっても、今が良い形なのだと思います。
面白かったと言っていただけて嬉しいです!改めてありがとうございます!
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此方での彼の行き場のなさややるせなさがわかるだけに、彼方での居場所を見つけられてよかったような、『俺』のままで幸せになってほしかったような複雑な気持ちになりました。
今の彼はもう『俺』なんてものに執着はなくて幸せだし、きっと家族を含む村の人々も気にしていないはずなのに、私だけが置いていかれてしまったような気持ちになっているのだと思います。
彼の目線に入り込んで共感してみていた世界には、自分の知るものとはまったく違う確立された文化があって、理解しきれないけれどこの世界の幸せはこうなんだ、って割り切るような……。
うまく言葉にまとめられなくてすみません。素敵なお話でした。
作者からの返信
丁寧なコメントをありがとうございます。
そうですね、語り手である『俺』は彼方で居場所を見つけたとともに何か別の存在になってしまったので、共感して読んでしまうと突き放されてしまったように思うかもしれません。もやもやとさせてしまってすみません。
それでも、現代日本の価値観や世界観とは全然別の文化を書きたかったので、その辺りを感じていただけて嬉しいです。
もしかしたら彼方と近くなることを良しとせずに、自分ひとりで生きてゆく未来も彼にはあったのかもしれません。それはとても厳しい道だと思うのですが、彼の「人として」の幸せはそこにあったのかもしれないな、とコメントをいただいて思いました。
こちらこそ、素敵なコメントをありがとうございます。
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面構えを得るまでの話と思ったら、無くす物語だったのですね。現れなかったものを無くすもないかもしれないけれど、彼は個を失って、全になったように感じたので。村の役に立つかは興味がないというあたり、もはや神性のものっぽいなと。
不思議な異文化やしきたり、主人公の目を通して見た彼方の情景、興味深く拝読しました。面白かったです!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
面構えをなくす物語、確かにその執着をなくしているので、そう言える気がします!
全になったもその通りで、彼は人とは違うものになってしまった、というのは表現したかったことなので、そのように感じていただけて嬉しいです!
面白かったとのお言葉ほっとしました。改めてありがとうございました!
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応援コメントにはならないかもしれませんが…。
古い時代の小さな村の異文化に触れたような、不思議な物語。
まだ続きがありそうな、そんなちょっぴり気になる終わり方でしたね。
作者からの返信
いえいえ、コメントありがとうございます!
> 古い時代の小さな村の異文化
まさにそういう「異文化」を書きたかったので、そう感じて頂けて嬉しいです。
この村はきっとこうやって続いていくのだろうし、彼はこの先も彼方を眺め続けるのだろうな、と思います。赤い花がなんの予兆なのかによって、物語の終わりの印象も変わるかもしれませんね。
読んで頂けてコメント頂けて嬉しかったです。改めてありがとうございました!