第3話 夏の小径~妖怪退治編
夏の小径で お化けが出たよ
古びた町の波打ち際
今夜 あの小径をひとりで辿る
君と笑いながら歩いた この小径
お化けはないよね 思い出 ブロークン
潮の香りが そっと二人を包み
鈍い音が響いた 午前二時
右フックが お化けの顎を打ち抜いた
まるで夢の中にいるような気がしたよ
静かな波が 砂浜を撫でるたび
僕たちの足跡は 消えていくけれど
二人の心に刻まれた あの瞬間は
永遠に消えることはない いや 消えて欲しい
この町の古びた風景も
お化けが出ると 全てが台無しだよね ブロークン
夏の風が 頬を撫でるように
お化けの存在が 僕を現実に引き戻す
古びた町の波打ち際で
お化けをKOした この夏は
どこまでも続く海のように
これはないわと思ったよ ブロークン
ところで このお化け
よく見たら 君ん家の兄貴だった
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