第2話 プードルみたいなおっさん
白毛鬚髪似犬姿
威嚇狂吠人遠避
心懐柔軟掩剛強
笑裏隠憂誰知是
意味
白くふわふわの毛と髭を持ち、まるで犬のような姿をしたおっさん。
彼はしばしば威嚇し、吠え立てるため、人々は彼を避けるが、
実は心の中には柔らかさを秘め、その硬さの裏に優しさが隠されている。
しかし、その笑顔の裏に隠された憂いを、誰が知っているだろうか。
☆☆☆
夕陽西落市中行
老翁徘徊選惣鮮
手拎満袋心亦足
一人食饗夜灯前
意味
夕陽が西に沈む頃、街の中を歩くおじさんがいる。
スーパーで新鮮なお惣菜を選び、慎重に吟味しながら、
手に満ちた袋を提げて、心もまた満ち足りた。
夜の灯りの下で、一人静かにその食事を楽しむのだ。
☆☆☆
夜風吹拂暑気清
老翁独坐杯中映
電視前揮球賽看
一酔興起忘世情
意味
夜風が吹いて暑さが和らぐ中、
おじさんは一人静かに杯を手にする。
テレビの前で野球のナイターを観戦し、
試合に夢中になり、世の憂いを忘れていく。
☆☆☆
夏夜微風暑気消
老翁静坐笑顔漂
心随風拂思涼意
忘却煩憂尽逍遥
意味
夏の夜、微風が吹いて暑さが和らぐ。
おじさんは静かに座り、自然と笑みがこぼれる。
風に心を委ね、涼しさを感じながら、
日々の悩みを忘れ、悠然と過ごしている。
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