第14話

「ちょっと!何するんですか!」


慌てて天城さんの胸を押し返す。


「今日から恋人同士なんですから、問題ないかと」


「そ、そうかもしれないけど…いきなりは…」


「恥ずかしがっている香坂さんを見ると…そそられます」


「ひゃっ」


天城さんは私の耳にパクリと齧り付く。

そしてそのまま首筋に舌が当たる。


「や、やめて…天城さん…」


「付き合うなら苗字呼びはやめませんか?名前で呼んでください」


「で、でも…」


「2人のときだけです。会社や知り合いの前ではいつも通りで構いません」


名前…

湊って呼ぶってこと?

呼び捨てはさすがに抵抗がある…


「綾那…」


耳元で名前を呼ばれ、身体が反応する。

そして天城さんの手が私の胸に触れる。


「綾那、胸大きいですね」


「ちょっと…!」


「俺のこと、名前で呼んでください」


も、もう…!

本当にこの人は天城さんなの!?

草食系男子だと思っていたのに完璧な肉食系男子じゃない!


「み、湊さん…」


「なるほど。さん付けも悪くないですね」


「あっ…待って…」


湊さんは私の服に手をかける。

ボタンはあっという間に外れて下着が露わになる。


「すごく綺麗です」


「あん…」


肌に直接触れる湊さんの大きな手が私をどんどん敏感にさせる。

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