第8話
「なるほど…わかりました」
…わかりました?
何が?
「香坂さんの理想に近づけるよう努力します」
「え、いや…別に私は…」
「明日も営業回り一緒ですよね。終わったらまたこの店で飲みませんか」
「え…な、何でですか?」
「明日になったらわかります」
…意味わかんないんだけど。
結局、モヤモヤが残ったままお開きとなった。
明日何が待ってるっていうの?
ちゃんと話せるかな…
営業、誰か代わって欲しい…
翌日。
「香坂さん、おはようございます」
「お、おはよう…ございます…」
目の前にいるのは…天城さんで間違いないのよね?
「今日の資料も準備お願いしますね」
「あ、は、はい…」
席に戻ると、天城さんは何事もなく仕事を始める。
…別人のように垢抜けていた。
前髪を切っただけで人ってあそこまで印象変わる!?
だって…あれじゃ…イケメンじゃない!
長い前髪と眼鏡の下に隠された素顔はまさかの超イケメンフェイスだった。
「ねぇ、天城さん見た!?」
「見た見た!前髪切って超イケメンになってたよね!?」
「まさかあんなにカッコよかったなんて…!何で隠してたのかしら…?」
近くで女性社員たちが噂していた。
…確かに、どうして隠す必要があったのか?
今日もまた飲みに行くのならば聞いてみるか…
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