第5話

「では、お疲れ様です」


「お疲れ様です」


ビールで乾杯し、乾いた喉を潤す。

んー!ビール最高!


「ふーっ、美味しい…」


「いい飲みっぷりですね」


「あ…すみません、お見苦しいところを見せてしまいました…」


いけない。

美味しすぎてつい、いつもの自分モードになってしまった。


「いえ、香坂さんの素を見れたようで嬉しいです」


「え?」


…嬉しい?どうして?

今日の天城さん、なんか変だわ。


そう思いつつも出てきたおつまみや料理を口にする。

ここ、料理もすっごく美味しい!

どうしよう、食べすぎちゃう…

あ、でもこっちも頼みたい…!


「いいですよ、他にも頼んでもらって」


「え!?で、でも…」


「顔に書いてあります」


「えぇ!?お、お恥ずかしい…」


食べたい意欲が顔にまで出てしまうなんて…

欲張っちゃダメ。

それによりにもよって天城さんの前で…

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