第4話
烏とは、この街を支配する、もう一人の人物の名前。
数年前、突如現れた何でも屋。
全てにおいて完璧で、どんな仕事であっても華麗にこなし、絶対に失敗はしないという。
何度もその力を手に入れようと、さまざまな奴等が烏を追った。
だかその度、いつの間にかそいつらの名前さえも、この世から消えた。
その情報は謎に包まれ、
わかっている事は、全身を黒で包み、深くフードを被った闇を纏う人間。
男か女かもわからず、いつどこに、どのタイミングで現れるかもわからない。
一度烏の息がかかれば、二度と表の世界を歩く事はできないと言う。
いつからか、その姿、その不気味さから、烏と呼ばれるようになり、この街のもう一人の支配者となった。
烏に手を出す事、それは自身の破滅を意味し、誰もが烏を恐れるようになった。
この街に住んでいる者であれば、誰もが知っている、烏に手を出す事はタブーだ。
『それなのになぜ?四季が烏に探りを入れるように言った?』
右京はまだ追いつけない情報に戸惑っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます