13



 魔性撃退に沸く人々を横目に、二人は並んで歩いていた。

 王都を歩いていた時よりも、ルチアの背筋はぴんと伸びている。フードで顔を隠していても、それは少しもルチアの自尊心を削りはしなかった。

「その服、役に立ってるみたいだね」

「ああ、フードを被るだけで天使だとばれないし、風が吹いても後ろに落ちない。魔性と戦った時も服が衝撃を抑えてくれて……」

 ルチアは服のすばらしさを滔々と語った。ノイアはそれをにこやかに聞いてくれた。

「君の活躍を助けられてよかったよ。それにしても、昨夜は随分派手に戦ったんだね。もしかして聖剣は見つかってないのかな?」

 さらりと言われて、聞き間違いかと思う。ルチアは笑顔を硬直させ、ノイアを凝視した。

「ああ、心配しないで。俺とイレネウス大司教以外はこのことを知らない」

「心配って、なんで君が、それを知って……?」

 ルチアは声を潜めて尋ねた。

 魔性と対峙したときと同じか、それ以上に鼓動が速まっていた。動揺のあまり他の疑問がすべて吹き飛ぶほどの衝撃を受けていた。誰にも教えたことがない、物心ついたころから隠し続けてきた、ルチアの最大の秘密だった。

「君が首輪をつけられる前から王都を出なかったのも、剣を持っていないからかな?」

 ずばり言い当てられ、ルチアは顔が真っ青になった。そろそろとフードを掴んで前を閉じて顔を完全に覆い隠す。

「大丈夫?」

 ノイアは心底心配そうな声で言った。ルチアはフードの中で首を振った。

「君ってば最初から全部知ってたのかよ。全部、全部、何もかも見透かされてたなんて、どんな顔していいかわからないじゃないか」

「さっきまでの呑気な顔をしてくれればいいよ」

「呑気な顔なんてしてられるか!」

 ルチアはフードの中で唸って威嚇したが、やがて手を離してがっくりと肩を落とした。

「ああ、そうさ。私は剣を持たない剣の天使だ、未だに聖剣がどこにあるかも知らない。人々の言う通り、私は本当に役立たずで、だから無理やりにでも王都を出ようとなかなか思えなかったし、いざ魔性を撃退したはいいけど噴水壊しちゃったし……。君がいなかったら今頃私はどうなっていたか……」

 剣の天使と呼ばれる太陽の眷属は、太陽神から賜った聖剣で神を鎮めるとされていた。地上にある武器の中でほとんど唯一の神々への対抗手段となる武器だった。

 しかし、ルチアは自身が持っているとされている剣を、一度も見たことがないのだった。

 その事実を大司教イレネウスからは口外してはならないと幼いころから言いつけられてきたし、ルチアは理由も理解したうえで約束を守ってきた。

 隠された不都合な真実を、ノイアはあっさりと知っていると宣ったのだ。

「ノイア、もしかして大司教様から聞いたのか?」

「いいや、ただの推測。およそ地上最強と呼べる兵器を保有しているにはあまりにも自信がなさそうだったのと、もし持っていたなら俺の作った首輪如きすぐに破壊できるはずだと思ってね」

 ルチアは何度目になるかわからないため息を吐いた。体の中の空気がすっかり出て行ってしまった気がした。

「信じられない、そんな……。なら、もしかして君はどうして私に護衛をつけようとされていたのかも……って、私の話はもういい、こんな話をしている場合じゃないんだろう? 君の話を聞かせてくれよ。私の質問に一つも答えてないじゃないか」

 ノイアは、そうだったね、と軽い調子で言ったが、すぐに笑顔が消えた。

「王都に危機が迫ってる、君の力を貸してほしい」

 ノイアはミラーレ神の洞窟の結界が破られたことについてかいつまんで話をした。話が終わる頃には、ルチアの中では完全に覚悟が決まっていた。

「わかった、戦おう」

 二つ返事で了承すると、ノイアは苦虫を嚙み潰したような顔をした。

「わかってはいたけど、随分とあっさりと承諾してくれるね」

「当然だろう、私は天使だ。神が人間に対して明確な攻撃意思を示しているなら、私に選択の余地はない」

「俺が誰の命令で来たか分かっているのに?」

「ああ、もちろん。フローライトだろう? だが、誰の命令かは関係ない。危険が迫っているなら行く。私は始めからそう在るべきだった、最早できない理由は消えたのだから、今からでも天使の義務を果たす」

 急にノイアが足を止めて、ルチアもつられて止めた。

「残念だ」

 ノイアは言った。

「君が嫌だと言ったなら一緒に逃げるつもりだったのに」

「……思ってもないことを言うんだな、君。もうフローライトの魔術師になったのに」

 咎めるような声色だったことにルチア自身が驚いていた。誤魔化すように言葉を続けた。

「と、とにかく私はミラーレ神と戦う。すぐにここを発つよ、宿から荷物を持ってくるまで待っててくれ。少し遅くなるかもしれない」

「宿は遠いの?」

「いいや、遠くは無いんだが……。街並みを見る時間がほしいんだ、もう少しだけ。もしかしたら二度と旅に出られないかもしれないからさ」

 そう言って、ルチアは踵を返した。待ってるね、とノイアが背中に声をかけたので、振り向かず軽く手を振った。すでに手遅れだと分かっていても、これ以上弱みを見せたくなかった。

 ルチアは宿で荷物を取ってから、もう一度街を見て回った。

 街では天使を讃える歌があちこちで歌われ、昼間から酒宴が催されていた。天使を探す人々も多くいたが、誰もルチアには気づかなかった。

 楽しそうな人々の中に混ざれないことを残念に思いながら、噴水広場へと向かった。

 遠回りをしてから戻ってくると、ノイアが噴水のそばで待っていた。

 瑠璃色のローブはよく目立っていて、遠くからでもはっきり見えた。瑠璃色は王族にのみ許される色で、否が応でも彼の立場は明確に示されていた。

 宮廷魔術師になったことに対して不満を覚えた自分を思い出して恥ずかしくなり、下唇を噛む。護衛はいらない、一人でいいと言っておきながら、護衛になったノイアと旅に出ることを少しでも考えていた自分の愚かしさが嫌になった。

 ルチアは深呼吸して平静を取り戻してからノイアに声をかけた。

「待たせたな。それで、どうやってミラーレ神のいる洞窟へ行く?」

「洞窟に行くより先に一度王都へ戻ってきてほしいんだ」

「時間が惜しいのに?」

「ああ、そうだね。でも、魔術協会でかき集めている最中のミラーレ神の情報を少しでも頭に入れてから戦いに臨んだ方がいい」

 それに、とノイアは付け加えた。

「君を待っている人がいる」

 ルチアの頭にはフローライトの顔が浮かんでいた。王都を離れてから、フローライトのことはずっと頭の片隅にあった。

「わかった。君の尽力を無駄にするようで申し訳ないが、一度王都へ戻るとしよう。どうやって王都まで戻る?」

「隣町まで歩いて、魔術協会支部に行く。それが一番近いんだ」

「どういうことだ? 王都にたどり着いてないじゃないか」

「着いたら説明するよ、楽しみにしてて。じゃあ行こうか」

 ノイアは意味深な笑みを浮かべただけで、詳しくは説明しなかった。

 街を出たのは昼下がりのことだった。人々や馬車の行きかう街道を、王都の方角へ向かって歩いた。

「ここまでの旅は楽しかった?」

「うん、それはもちろん! 素晴らしい経験だったよ」

 ルチアはうっとりと目を閉じて思い出に浸った。街道を進み城壁のない広大な風景を眺め、知らない町で多くの人々と話をして、食べたことのない料理の数々を味わった。

「何より嬉しかったのは、私が役立たずじゃないとわかったことだ。それと、手放しでは歓迎できないけど、私の力を求めている人がいることを確信できたことだ」

「それが君にとって一番嬉しいことなんだね」

「当然だろう、そうでなくてはどうして今まで生きてきたっていうんだ」

 言って、ルチアはからからと笑った。そしてふっと笑みを消した。

「だが、聖剣だけは見つかっていない。外に出れば手がかりがあるかと思っていたが、そうもいかなかった。短慮だったよ」

 ルチアは空っぽの手を握ってため息を吐いた。あの時魔性の核に手が届かなかった感触が残っていた。おそらく聖剣であればここであってここでない場所に切っ先が届くはずだった。

「聖剣がないまま神と戦うことになったら、さすがに死んでしまうかもしれないが、時間稼ぎはできるだろう」

 君もそう思うだろう、と言おうとしたが、口をつぐんだ。ノイアの顔に浮かぶ悲しい色を見て取ったからだった。ルチアは誤魔化すように無理やりに話題を変えた。

「えっと……。そうだ、道中で君の話も聞いたよ。乗合馬車で一緒になった魔術師が、君のことを魔術の祖の再来って呼んでいた」

 ノイアは珍しく嫌そうな顔をしてみせた。まるで唾棄すべき名を聞いたかのように。

「ああ、君の耳にそういう話を入れたくなかったのに……」

 ルチアが魔性を追う途中で乗合馬車に乗った際、リンナという魔術師と一緒になった。彼女は北方出身で、同郷であり魔術式の開発者であるノイアについて熱心に語ってくれた。

「ほかに何を聞いた?」

 ノイアが厳しい声で追及するが、ルチアはあいまいに微笑んだ。

 彼女は、ノイアが魔術式を開発したことで、血筋や生まれ持った才能だけが物を言う魔術の世界を変え、魔力を持たない人間でさえも魔術を扱うことを可能にしたと熱く語った。なお、彼女の語りに一番熱がこもっていたのは魔術学校時代のノイアの人気についてで、とてもではないがノイア本人には話せそうもなかった。

「ああ、その、君が魔術を変えたってこととか、様々な魔道具の開発者だって話をね。つまり、あの時の君がまったく教えてくれなかったことだ」

 ノイアはなおも胡乱な目をやめなかった。おそらくルチアがほかの話を聞いたことはお見通しなのだろう。

「へえ、それで君はどう思った? 俺を護衛にしなくてよかったとでも?」

「やけに刺々しいじゃないか……。ただ不思議に思った、なぜ君が魔術師をやめて私の護衛になりたがっていたのか。魔術師であり続ける方が君のためであり、世界のためじゃないか?」

 話を聞かせてくれたリンナは、ノイアに権力欲がないことを残念がっていた。いずれは魔術師の頂点に立ち、旧態依然とした魔術界を変えてくれることを期待していたと。

「生憎と権力には興味がなくてね、魔術に関しても人生をかける気はない」

 ノイアはあっさりと言ったが、聞く人が聞けば卒倒するか激昂してもおかしくない発言だった。

 ノイアはこの話題についてはこれ以上触れてほしくないのか、ぴったりと口を閉ざしてしまった。

「なあ、ノイア。君の話も聞かせてくれよ。君は王都で何をしてた?」

「俺の話は面白くないよ」

「そんなことないだろう。こうしよう、私が自分のことを話した分だけ君も君自身の話をする。なあ、いいだろう?」

 ルチアがぐいぐい迫るので、ノイアは困ったように微笑む。

「やけに食い下がるね? でも、本当のことだよ。君に話して聞かせるような話は一つだってない」

「そう言うなって。君、私と仲良くなる作戦はどうしたんだよ、急につれなくなるのはよせ」

 ノイアは一瞬きょとんとして、それから歯を見せて笑った。ルチアはつい鋭い犬歯に目が吸い寄せられてしまった。なんだか悪いことをしている気分になって、慌てて視線を逸らす。

「思いのほか作戦が功を奏していたみたいで嬉しいよ」

「そうさ、今となっては悔しくもないが、君の作戦通りだ。私は君の焼いてくれたケーキを覚えているし、外套のポケットにこっそり入れてくれた干し無花果も大事に食べた」

「それは何よりだよ。王都に戻って時間があったら、また何かお菓子を作るよ」

「ありがとう、楽しみにしてる」

 ルチアはしばらく悩んだ末に、どうしても気がかりなことを尋ねた。

「……フローライトともそうやって仲良くなれたのか?」

 ノイアがフローライトの寝室に侵入した晩のことを考えると、二人がうまくやっているところが想像できなかった。

 まさか、とノイアが鼻で笑って言う。

「嫌われたままだよ。宮廷魔術師になったのも単なる命令だ。逆らえるものじゃない」

 そうか、とルチアは否定も肯定もしなかった。

「彼女とは上手くやっていけそうか?」

 ノイアはあいまいにほほ笑んだ。瞳は微塵も笑っておらず、さながら悪い冗談を聞いて気分が白けたという様子である。

「そんなにも王女様のことが心配?」

「ああ、そうだ。あの時は私も突き放してしまったが、過ちだった。王都を出てからフローライトのことを考えていた。私は彼女のことをほとんど知らないままで、それが彼女の望みだった。だが、それこそが根本的な誤りだったように思う」

 フローライトと過ごした時間は長かったが、彼女は自身のことを語らなかったし、周囲の人々にも語らせなかった。前もってイレネウスから王族とは必要以上に仲良くならないよう言い含められていたのもあって、彼女が何かを抱えていることに気づきながらも、ルチアもあえて踏み込もうとはしなかった。

「あの子に謝りたいし、今度こそしっかりと話をしたい」

「それで君は納得のいく理由さえあれば首輪をつけたことを許すと? 何をされても人間を嫌いになれないのは天使の美徳とは呼べないな」

 ルチアはついと顔を背け、首元を撫でさすった。もう過去のことであると言いたいが、ノイアは同意しかねるだろう。

「あれは、喧嘩のようなものだ」

 ノイアはあきれたようにため息を零した。

「無理をする必要はない、君には他にもたくさんの友人や知人がいるのだから……」

 隣町に到着すると、ノイアの案内で魔術協会支部に向かった。しかし、支部の建物には入らず、入り口の手前でノイアが足を止めた。

「あの台座が何か知ってる?」

 ノイアは建物の入り口へと続く道の両脇に置かれた四つの黒い台座を指さした。

「いいや、知らない。だが、君の話から推察すると、あれが移動手段なんだろう?」

「素晴らしい回答だ。あれは転移魔術に使う台座だ、さあ乗って」

 ルチアは導かれるまま台座の一つに乗り、続いてノイアも同じ台座に乗ってきた。台座は二人で立つのがやっとの面積しかない。

「本当に申し訳ないんだけど、転移魔術台は基本的に一人の移動用にしか作ってないんだ。すこしの間でいいから、俺の背中に手を回してもらっても?」

 何を謝っているのだろうと不思議に思いながら、ノイアの体に腕を回して体をぴったり密着させる。

「これでいいか?」

「……そこまでくっつかなくてもいいよ」

「でも、この台狭いじゃないか、離れると落ちそうだ。やるならさっさと済ませよう」

 ノイアは降参するように両手を上げていたが、やがてルチアの肩に手を置いた。

「これから王都に転移する。俺がいいって言うまで俺から離れないで」

「わかった、頼む」

 ノイアの足先が台座の魔術式をなぞると、足元で魔力が廻る気配があった。そして、転移魔術が発動した。

 急に足元が消え去り、ルチアはとっさにノイアの背中に回した腕に力を込めた。体中を内側からかきむしられる感覚に襲われ、視界はルチアの目でもとらえきれないほどの速度で移り変わる極彩色だった。

 悲鳴を上げる寸前で、それらは消え去り、足は地面に触れていた。

「着いたよ、離れて大丈夫」

 ノイアがやんわりとルチアの肩を押すが、ルチアは力なく首を振った。目が回っていてとても動けそうになかった。

「すまない、ものすごく気分が悪い……」

 建物の中にいることはわかっていたが、周囲がざわざわとうるさいことにまで気が回らなかった。吐き気こそないが視界はいまだにぐるぐると渦巻くようで、体の中の魔力がしっちゃかめっちゃかになっていた。

「抱き上げても大丈夫?」

 ルチアがうなずくと、ノイアが横抱きにしてくれた。それでもなおルチアはノイアの服にしがみついたままだった。

 ノイアは部屋の壁に沿って置かれた待ち合わせ用の座椅子にルチアを座らせた。

「ありがとう」

 ルチアはか細い声で言って、背もたれに体重を預けた。

「おいおい、本当に連れて帰ってくるとはな」

 男の声がして、ルチアは重たい瞼を開けた。跪くノイアの隣に菫色のローブを纏った魔術師の男が立っていた。軍部の所属らしいことがローブの色でわかる。

「こんにちは……?」

 ルチアがぼそぼそと言うと、男はにやっと笑った。つかみどころのない笑みを浮かべる男だった。

「ご丁寧にどうも、天使様。俺はフォイル、見ての通り魔術師だ」

 ルチアが吐き気をこらえながら返事を考えていると、ノイアが話に割り込んだ。

「申し訳ありませんが、天使様とお話したいのであれば後にしていただけますか? 御覧の通りご気分が優れないようですので。それから、王女殿下が天使様に会いたいと仰せですので、順番は守っていただかないと」

「悪かったよ、ノイア。俺はあんたに話がある、お前さんが出て行った後に天使様がいないことがばれて、大司教やら執政官やらから文句の雨あられだ。しかもミラーレの話がどこからか漏れ始めている、王都が混乱に陥るのも時間の問題だ」

「それはそれは、では私の首は間一髪で繋がったようですね」

「冗談を言っている場合か。おかげでこっちは大混乱に陥ってたんだぜ。王女様のところへ行ったらすぐに大聖堂に戻って二人でイレネウス大司教に会いに行けよ。天使が帰還したことを大々的に知らしめてもらわにゃならん。それから、洞窟の結界は月の魔術師がどうにか持ち堪えさせてる。だが、もって数日だと報告があった。その間に対処できなければ王都はおしまいだ」

 ルチアは深呼吸をして立ち上がった。軽く手を握って体の具合を確かめた。まだ少し気持ち悪いが、体は十分に動きそうだった。

「運んでくれてありがとう。それで、君は私をフローライトの下へ連れて行くのが仕事なのか?」

「うん、残念ながら。王女様は君に会いたいと仰せだ」

「わかった、時間が惜しいが、王宮へ向かうとしようか」

 ルチアのじとっとした視線を受けると、ノイアは肩をすくめた。

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