第3話 誰?


ある日、いつもの様に

カモを狙う私がいた。


携帯を弄りながら

このワクワクがたまらない。


私を

私を必要としてよ。


その時だけ

私を見てよ。


お願いだから。


叩いたり、蹴ったりしないで。

言うこと聞くから

ごめんなさい、するから。



昔の事がフラッシュバックして

辛い、と思いながらも

立ちんぼをする私。



そしたら君が現れた。



「ちゃんと、しっかり払うから

ホテルで話したい。」



真っ直ぐな視線から

目が離せなかった。


身分証まで見せられた。


「椿さん…ね」


暗記をするかのように

頭に刻み込んだ。


顔は正直タイプで

立ちんぼの私に、なんで声をかけるんだろう?

と思った程だ?

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